中国:来年は金融引き締め強化の方針-景気過熱の阻止狙う

中国政府は2008年に金融引き締め政策 を一段と強化する方針を固めた。中国経済が12年ぶりの高成長に向かうなか で、追加利上げを進めると同時に、一段と速いペースでの人民元上昇を容認す る可能性を示唆した。

中国の指導者と当局者が参加し3日間の予定で開催された中央経済工作会 議の最終日に発表された声明文によると、中国人民銀行は金融政策の方針を、 過去数カ月使われていた「緩やかな引き締め」から「引き締め」に変更した。

今回の方針変更は、年初来で5回の利上げが実施された後も、政府の景気 過熱抑制策がうまくいっていないことを浮き彫りにしている。中国の経済成長 率は2007年7-9月(第3四半期)に前年同期比11.5%となり、インフレ率 は10年ぶりの高水準に達したほか、指標となる株価指数は年初来で2倍強に 上昇している。好調な輸出を背景に大量の現金が金融市場に流れ込んでいる。

クレディ・スイス・グループのアジア担当チーフエコノミスト(香港在 勤)、陶冬氏は「中国はインフレ抑制に向けた利上げ継続や固定資産投資拡大 のコントロール、資産価格の抑制を含む、より厳格な金融政策手段を採用する 必要がある」と指摘。「今年の利上げは、物価の上昇ペースに後れを取ってい る」と解説した。

政府の方針発表を受けて中国人民銀行はこの日、ウェブサイトに声明文を 掲載し、「さまざまな金融政策手段を用い、流動性管理の強化に向けて強硬な 措置を講じる」方針を示した。

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