【個別銘柄】タカキュ、半導体、銀行、小田急建、ウェブマネ、NIS

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6日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

タカキュー(8166):28%高の291円と急伸。一時はストップ高水準となる 80円(35%)高の308円と、ほぼ4カ月ぶりに300円を回復。スーツなどの販 売が好調で、11月の既存店売上高が前年同月比5.6%増と2カ月ぶりに増加に転 じ、昨年9月来の伸び率だったことが材料視された。東証1部の上昇率1位。

半導体・半導体製造装置株:エルピーダメモリ(6665)が12%高の4300円、 ディスコ(6146)が6.4%高の6840円、ニコン(7731)が6.8%高の3920円と 軒並み急上昇。5日の米国市場では、一部アナリストが2008年のパソコン需要 の拡大見通しから、半導体最大手インテルの投資判断を引き上げた。インテルを 中心にフィラデルフィア半導体株(SOX)指数が2.5%高と急伸した流れを受 けるとともに、エルピーダの坂本幸雄社長は5日に開幕した「セミコン・ジャパ ン」で、「来年の半導体市況はかなり良くなる」とコメントしていた。

銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が6.6%高の1228 円と6連騰。みずほフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループ も高く、東証銀行株指数はTOPIXに対する上昇寄与度で33業種中、1位に。 米サブプライムローン(信用力の低い人向けの住宅融資)の借り手救済策で、ポ ールソン米財務長官とジャクソン住宅都市開発長官による記者会見を米時間6日 に行う。融資金利を据え置く期間を5年とすることが有力視され、世界的な金融 株が落ち着くことへの期待感が先行した。

小田急建設(1834):ストップ高となる80円高の325円買い気配のまま終 了。大和ハウス工業(1925)と資本・業務提携する方向で折衝していることが明 らかになっており、受注の安定化や業績の改善などを見込む買いが殺到している。 大和ハも2.5%高の1499円。

ウェブマネー(2167):この日、ジャスダック取引所の新市場「NEO」に 新規上場。同市場の第2号銘柄で、公開価格(10万円)の3倍に当たる30万円 買い気配のまま取引は成立しなかった。新市場銘柄で注目度が高く、国内新興市 場自体に投資資金が戻ってきていることも追い風になった。同社はインターネッ ト上で決済する電子マネー「WebMoney」を運営する。

NISグループ(8571):11%高の368円と急反発。米投資ファンドのTP Gが300億円を出資する見通しとなった。日本企業への単独投資案件としては、 タカラトミーを抜いて過去最高。金融機関への本格的な投資とも位置づけられる。 TPGは、NISの収益力強化を通じて将来の投資収益の回収を狙う。複数の関 係者が明らかにした。

三菱ガス化学(4182):午前は3%高の1107円まであったが、午後に入る と1.9%安の1054円まで反落。新潟工場で6日午前に爆発事故が起こり、男性 作業員1人が救急車で病院に搬送された。同社広報室が明らかにした。

消費関連株:マルエツ(8178)が一時5.8%高の840円、ファミリーマート (8028)が2.9%高の3500円とともに52週高値。マツモトキヨシホールディン グス(3088)も1.4%高の2545円と続伸するなど、ドラッグストア株も買われ た。11月半ば以降の気温低下で冬物商品の売れ行きが良くなっているケースが 散見され、業況好転期待に加え、マルエツにはアナリストから収益体質の改善を 評価する声も出ている。

中外製薬(4519):1.5%安の1921円と反落。兄弟会社に当たる米ジェネン テックが申請していた抗がん剤「アバスティン」の乳がんへの適用拡大は、深刻 な副作用が問題視されて承認されない見通しが強まった。これを受けてジェネン テック株は5年ぶりの下げを記録したため、乳がんで臨床試験第2相を実施中の 中外薬も連れ安となった。

電気化学工業(4061):5.3%安の537円と反落。欧州連合(EU)の競争 法規制当局である欧州委員会は5日、合成ゴムをめぐって価格カルテルを結んだ として、電気化に対して4700万ユーロ(約76億円)の制裁金を課したため、業 績の先行きが警戒された。同様の理由で480万ユーロ(7億7000万円)の制裁 金を科された東ソー(4042)は2.5%高の527円と、年初来安値圏から反発。

セメント株:太平洋セメント(5233)が4.7%高の265円、住友大阪セメン ト(5232)が3.8%高の220円とともに反発。宇部三菱セメントが、石炭など原 燃料コストの上昇を理由にセメントを再値上げすると、6日付の日本経済新聞朝 刊が報道。同紙では、他のセメント会社も再値上げの検討に入っているとしてお り、業界全体の値上げ浸透による採算改善が見込まれた。

IHI(7013):2.9%高の244円。ロシアで仏ルノーから自動車のドアな どの部品を受注、現地企業との合弁会社を活用して09年に生産を始め、ルノー の戦略低価格車向けに納入すると、6日付の日経新聞朝刊が報じている。

THK(6481):6.4%高の2260円と大幅続伸。半導体製造装置向けなどの 落ち込みから11月15日に今期(08年3月期)業績予想を下方修正したが、足 元の受注が回復中で、過度の悲観論が後退した。KBC証券は5日、半導体製造 装置向けが回復していることなどを理由に、投資判断を「HOLD」から「BUY」に 引き上げた。

TDK(6762):4.9%高の8290円と連騰。ハードディスク駆動装置(HD D)用磁気ヘッドの競争力向上を再確認したなどとして、クレディ・スイス(C S)証券が5日付で「アウトパフォーム」の投資判断を継続し、目標株価を1万 円から1万500円に引き上げたことが材料視された。投資家の短期的な売買コス トである25日移動平均線(8005円)を約2カ月ぶりに上抜け。

光通信(9435):12%高の3910円と連騰。傘下の代理店の拡大によって携 帯電話販売を展開するショップ事業が大きく伸びている上、法人事業や保険事業 も堅調に推移、08年3月期(今期)下期から業績回復が鮮明になると期待され た。野村証券金融経済研究所では6日、今後3年間の業績予想を引き上げており、 先行きに対する楽観的な見方が広がりやすかった。

不二越(6474):1.9%高の461円と反発。海外のインフラ需要を背景に産 業機械向け油圧機器が伸び、前期(07年11月期)連結営業利益が従来予想を上 回ったもようと一部で報じられ、業績に対する安心感が広がった。年初来安値圏 で推移していただけに、買いを入れやすかった側面もある。

トップカルチャー(7640):7.8%高の482円と大幅に6日続伸。07年10 月期決算は、連結経常利益が前の期比16%増の11億2300万円と上場来最高を 記録した。書籍販売、CD・DVDレンタルが好調に推移したうえ、大型店舗を 含む4店の新規出店も奏功した。

栗本鉄工所(5602):2.7%高の268円と7日続伸。旧日本道路公団向けに納 品した円筒型枠(仮設材の一種)の試験結果を改ざんしていた問題で、中間報告 を公表した。福井秀明常務が社長に昇格する人事も発表。横内誠三社長は顧問に 就く。また、経営責任を明確にするため、全役員の12月の報酬を全額カットし、 08年1-3月も5-7割減らす。

オリエンタル白石(1786):4%高の285円と続伸。100万株(発行済総数 の3.01%)を上限に自社株買いを実施すると発表したことで、1株価値の向上 や需給ひっ迫などを期待した買いを集めた。自社株取得期間は、12月6日から 08年5月31日まで。

ザッパラス(3770):2.2%高の18万9000円と4日続伸。粗利益率の高い携 帯電話向けを中心に新規コンテンツを取り入れたことで会員数が増え、9月中間 期の連結純利益は前年同期比47%増の5億6200万円となった。08年4月期(通 期)の連結純利益は前期比33%増の8億8200万円を見込む。

ナ・デックス(7435):11%安の607円と大幅続落。08年4月期の連結業績 予想を下方修正。グループ会社が手掛ける製造販売事業で、主要先の自動車関連 事業の新車販売台数低迷を受けて設備販売が伸び悩み、新規設備案件の販価も価 格競争激化で下げている。通期連結純利益を、従来の10億8000万円から前期比 33%減の6億9500万円に減額修正した影響を受けた。

山王(3441):12%安の1万1060円と大幅続落。第1四半期(8-10月) の連結純利益は前年同期比56%減の1億4100万円。売上高が伸びたものの、金 属材料価格の高騰や価格競争の激化などが響いた。ただ、08年7月期(通期) は前期比9.0%増の9億3900万円と従来予想を据え置いている。

シスメックス(6869):一時1.6%高の5050円と1年4カ月ぶりの高値に。 臨床検査機器などの製造・販売会社。中国をはじめアジア諸国の医療提供体制が 高度化、シスメクスの販売機器にも需要が高まっている。向こう3年間は20% 強の成長が可能との声もあり、成長性に対して株価は割安と見られた。

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