米国株:反発、インテルなどハイテク株が主導-AIGも堅調(2)

米株式相場は反発。労働生産性の上 昇と、雇用に関する民間調査で米経済のリセッション(景気後退)回避 が示唆されたことが好感され買いが膨らみ、ここ1週間で最大の上げと なった。

ソフトウエア最大手のマイクロソフトや同業のオラクル、半導体最 大手のインテルを中心にテクノロジー株が堅調。コンピューターやソフ トウエア需要の拡大を指摘するアナリストのリポートが好感された。

住宅抵当金融投資大手のフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社) が上昇。財務省がサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンの デフォルト抑制のため金利の固定で貸し出し機関との合意に近づいてい るとの見方が背景。保険最大手のアメリカン・インターナショナル・グ ループ(AIG)は5日、同社の米住宅市場に関連した投資が「管理可 能だ」との見方を示し、急伸した。

S&P500種株価指数終値は前日比22.22ポイント(1.5%)高の

1485.01と、過去1カ月間で最高値を付けた。ダウ工業株30種平均は

196.23ドル(1.5%)高の13444.96ドル。ナスダック総合指数は46.53 ポイント(1.8%)上昇し2666.36で終了した。ニューヨーク証券取引所 (NYSE)の騰落比率は4対1となった。

キー・プライベート・バンク(クリーブランド)の戦略責任者、ブ ルース・マッケイン氏は「良好な指標が公表されるごとに、問題の解決 ならびにリセッション回避のための時間稼ぎになる」と述べた。

テクノロジー株が堅調

米労働省が5日に発表した第3四半期の非農業部門の労働生産性指 数は前期比年率6.3%上昇と、速報値の4.9%上昇から上方修正され、 2003年以来の大幅な伸びとなった。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシ ング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが5日発表した給与名簿に 基づく集計調査によると、11月の米民間部門の雇用者数は18万9000人 増と、10月の11万9000人増(速報値10万6000人増)から伸びが加速。

米連邦準備制度が信用市場での損失拡大を抑制するためにフェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標を引き下げるだけでなく、他にも政策 を取るとの観測が広がったことも株価には好材料となった。

オラクルは前日比5.9%高。リーマン・ブラザーズ・ホールディン グスのアナリストは、オラクルの製品に対する需要が「力強さ」を維持 するとの見方を示し、オラクル株の買いを推奨した。マイクロソフトも 高く引けた。世界最大のコンピューターサービス会社、IBMも高い。

半導体最大手インテルは上昇。トーマス・ウィーゼル・パートナー ズのアナリスト、ケビン・キャシディ氏はインテルの株式投資判断を 「マーケットウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。ブラ ジルやロシア、インドや中国といった国々でのコンピューター需要の拡 大を一因にインテルの2008年通期利益見通しを上方修正した。

マイクロンや半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズも 上昇して引けた。

S&P500種の構成銘柄である半導体企業18社のうち17社が上げ た。業種別で半導体企業からなる指数は前日比3.1%上昇した。

住宅金利の固定案

米規制当局と貸し出し機関は住宅差し押さえ件数の大幅増抑制を目 的とする交渉で、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン金 利の固定期間を5年とする案に焦点を絞っているという。交渉に詳しい 関係者が明らかにした。

フレディマックは前日比7.3%上げた。住宅金融米最大手のカント リーワイドも上昇。

AIGは同5%高。AIGのマーティン・サリバン最高経営責任者 (CEO)は投資家向けの講演で、ここ2カ月間の「極端な」市場状況 のなかで、同社の住宅関連投資額について「不安はない」と述べた。一 方、同社金融商品部門のジョゼフ・カサノ社長兼CEOは、最大6億ド ル(約660億円)の評価損計上を余儀なくされる可能性を指摘した。

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