米FOMC:FF金利下げに加え公定歩合大幅下げを検討か-11日会合

米連邦公開市場委員会(FOMC)は11日 の会合で、利下げをするとみられるが、それに加えて企業や個人への与信拡大 に向けた他の策も検討していることを、当局者発言が示唆している。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、公定歩合をフェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標よりも0.25ポイント大幅に引き下げる可能性がある。コーンF RB副議長とイエレン・サンフランシスコ連銀総裁は先週、8月の公定歩合引 き下げが窓口貸し出しの増加につながっていないことに不満を示していた。

公定歩合を0.25ポイント大きく引き下げれば、FF金利と公定歩合の差は

0.25ポイントに縮まる。通常は1ポイントの差がある。エコノミストは、この ような策により窓口貸し出し利用は不名誉だという風潮が和らげられ、利用が 活発化する可能性があるとみている。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は「米金 融当局は金融市場で事故が発生するリスクを軽減するために、市場の流動性を 高める必要がある」と指摘した。

金融当局は銀行間の信頼性の危機への対応を急いでいる。3カ月物銀行間 貸出金利は信用不安を背景に、7年ぶりの高水準に達した。信用収縮に歯止め をかけなければ、米経済が2001年以来のリセッション(景気後退)に陥る恐れ もあるとエコノミストは指摘する。

クランドール氏はFOMCが11日の会合で、公定歩合を0.5ポイント引き 下げて4.5%とし、FF金利誘導目標は0.25ポイント引き下げ4.25%にすると 予想している。

金利先物市場は0.5ポイント利下げの確率を50%とみている。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの米国担当チーフエコノミスト、 イーサン・ハリス氏は「当局は窓口貸出が利用されないことに不満を抱いてい る」として、「公定歩合をFF金利誘導目標に近づければ、銀行は有利な調達手 段として窓口貸し出しを利用でき、必要に迫られているという印象を与えなく て済む」と解説した。

公定歩合の大幅引き下げのほかに、窓口貸出の期間を30日から90日に延 長するのも1案だと、元ニューヨーク連銀調査ディレクター、スティーブン・ チェケッティ・ブランダイス大教授は考えている。FRBは8月17日に公定歩 合を0.5ポイント引き下げた際、翌日物ばかりでなく期間30日の資金の利用を 可能にした。「期間延長の方が重要だろう」と同教授は述べた。

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