スズキ会長:われわれのペースで車つくる-3000ドル車に慎重姿勢(2)

自動車生産で国内4位のスズキの鈴木修会 長は5日、インドの現地メーカーのタタモータースや日産・ルノー連合が1台 3000ドル(約33万円)の低価格車投入をインドなどで計画していることにつ いて「この3000ドルが小売価格なのか、部品原価なのか分かっていない。ま た排気ガスや安全に対する基準について、どの時点のものをクリアするかもは っきりしていない」としたうえで、「スズキとしてはそういうことに関心を持 つのではなく、スズキはスズキのペースで車をつくっていく考えだ」と述べ、 低価格車の早期投入に慎重な姿勢を示した。

鈴木会長は、日本外国特派員協会での講演の中で、記者団の質問に答えた。 スズキは、2007年度上半期(4-9月)のインドでの四輪車販売台数が初めて 日本を上回った。同期のインドでの販売が33万6758台だったのに対し、日本 は31万5206台だった。また、鈴木会長は講演で、インドでの07年度の販売 について「見通しは73万台」と述べた。

スズキは1983年にインドで四輪車の生産を開始し、現在、同国の乗用車 シェアの55%を占めている。中国とともに高成長が見込まれる同国市場には世 界の大手メーカーが参入し、競争の激化が予想されるが、鈴木会長は講演の中 で、「25年も前に出て行って、そう簡単に50%を割られるようではだめだ。 永久に50%を堅持したい」と強調した。

スズキは、子会社スズキ・マルチ・インディアを通じ、インド国内に2つ の四輪車工場を持っている。現在の生産能力は2工場合わせて年間73万台で、 09年度には同96万台にまで引き上げる計画。さらにスズキはインドで生産能 力の増強と並行して、2000億円を投じて販売網の整備や研究開発施設の拡充に 乗り出している。

さらに10年間の続投も宣言

また講演の中で鈴木会長は、10年後に会社が存続しているかとの記者の質 問に対し「日本の政治の世界で一寸先は闇といわれるように、将来を見通すの は難しい」としながらも、「10年先であれば、私がまだいるので大丈夫」と述 べた。鈴木会長は現在77歳で、来年で社長就任から30年が経過するが、さら に10年間の続投を宣言した格好といえる。

--共同取材:藤村奈央子、上野きより Editor:Hideki Asai、Yoshito Okubo

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