ファニーメイ:30%減配、70億ドルの優先株発行へ-悲観見通し示す

米住宅抵当金融投資大手のファニーメイ(連 邦住宅抵当金庫)は4日、30%の減配と70億ドル(約7700億円)の優先株発 行計画を発表した。住宅市場と信用市場の一段の環境悪化を見込み、資本を増 強する。

発表によると、同社は四半期配当を1株当たり35セントと、従来の50セ ントから引き下げる。また、今月中に優先株発行を計画している。

同社はまた、米住宅不況が2007年10-12月(第4四半期)の利益を「大 幅に」押し下げるとともに、08年の業績にも悪影響を与えるとの見通しを示し た。

同業のフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)も先週、減配と優先株発 行で資本を増強した。両社は不良債権に絡む損失増により資本水準が低下して いる。

ドレマン・バリュー・マネジメントの会長としてファニーメイ株を含めた 運用に携わるデービッド・ドレマン氏は「損失は拡大するかもしれない」と述 べた。ただ、「増資により再び成長を目指すことができるだろう」との見方を 示した。

発表は通常取引終了後だった。ファニーメイ株は時間外取引で一時、1.28 ドル(3.6%)安の33.90ドルとなった。通常取引終値は35.18ドル。

ファニーメイ債を保証するクレジット・デフォルトスワップ(CDS)の 保証料は上昇。フェニックス・パートナーズ・グループによると、ファニーメ イのCDSスプレッドは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し 42bp。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する保証料1000ドル を意味する。CDSスプレッド上昇は信用の質が劣化したとの認識を示唆する。

優先株の販売はリーマン・ブラザーズ・ホールディングスとメリルリンチ が手掛ける。

フレディマックは先週、配当を50%引き下げ、60億ドルの優先株を発行 した。フォックスピット・ケルトン・コクラン・キャロニア・ウォーラーのア ナリスト、ハワード・シャピロ氏は、ファニーメイは「フレディマックと同様 に、市場の展開による影響を受けている」として、「フレディマックに比べる と若干必然性は低く機に乗じた動きとみられるが、信用市場の問題に直面して いるのは両社とも同じだ」と述べた。

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