【個別銘柄】三菱UFJ、松下電産、マツキヨ、小田急建、ダイワボ情

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306):終値は2.7%高の1152円。 午後の取引でプラス転換、午後1時39分には3.5%高の1161円を付けた。昼休 み時間中に英政府が中堅銀行ノーザン・ロックの買収失敗に備えて同行を国有化 することも検討しているとの報道が伝わり、為替相場が1ドル=110円台にドル 高・円安に動いたことが好感された。

松下電器産業(6752):3.1%高の2335円。TOPIXの銘柄別上昇寄与度 ランキングで2位。円高修正が進んだことで輸出関連株を買い戻す動きが強まっ た。同社が販売を担う次世代DVDレコーダー「ブルーレイ・ディスク」の低価 格機種が家電量販店の一部で品薄となっているもよう。5日付の日本経済新聞朝 刊では11月の次世代機全体の販売シェアは2割弱まで拡大したと報道。

マツモトキヨシホールディングス(3088):終値は10%高の2510円。一時 は2540円まで買われ、持ち株会社以降後の最高値を付けた。インフルエンザ流 行で感冒薬や解熱剤などの処方せん薬の売れ行きが良くなるとの期待が持たれて いる。また日本政府が進める後発医薬品の使用促進策で、全処方の3割超を後発 品とした薬局にインセンティブを支払う方針が示されたことも支援材料となった。 このほかサンドラッグ(9989)が9.2%高の2980円、ツルハホールディングス (3391)が6.5%高の4100円と軒並み大幅高。

小田急建設(1834):9.9%高の245円で高値引け。朝日新聞電子版は5日 午後、住宅メーカー大手の大和ハウス工業(1925)と同社が本格的な資本・業務 提携に踏み出す見通しになったと報道。大和ハウスが、将来の子会社化も視野に 小田急建の発行済み株式の3分の1超の取得を目指すとした。

ダイワボウ情報システム(9912):2.8%高の1603円。一時1609円まで急 伸して5カ月ぶりの高水準に戻した。元村上ファンド社員の高坂卓志氏が取締役 を務めるエフィッシモ・キャピタル・マネジメント(シンガポール)が、ダイワ ボ情株を買い増し、保有比率を引き上げていることが大量保有報告書で分かった。 企業価値の向上が今後図られると期待されたほか、株価純資産倍率(PBR)が 1倍を割り込んでいるため割安だとの認識も広がった。親会社ダイワボウ (3107)も11%高の312円と急騰。

日本新薬(4516):8.1%高の1172円。日興シティグループ証券は10月に 臨床試験入りした骨髄異形成症候群治療薬「NS-17」のピーク時年商が150 億円になると試算、同薬剤の売り上げ見通しを将来的な業績予想に反映した。目 標株価を900円から1200円に引き上げるとともに、投資判断を「3M(売り・ 中リスク)」から「2M(中立・中リスク)」に修正。このほか日興シ証が格上 げしたビー・エム・エル(4694)も0.6%高の1641円と高く、スズケン (9987)も3880円で終了。

日本ガイシ(5333):4%高の3350円。世界的な環境規制強化を背景に、 ディーゼル乗用車向け排ガス浄化フィルター(DPF)が拡大基調にあるなか、 従来のSiC(炭化ケイ素)-DPFに加え、2010年以降の環境規制強化から 新たに大型車向けコージェライトDPFの市場拡大期待も高まってきた。クレデ ィ・スイス証券は目標株価を4200円から4600円に引き上げ。

フジクラ(5803):2.5%高の567円。一時は582円を付け、11月15日以 来の高水準に回復した。ゴールドマン・サックス証券はFPC(フレキシブルプ リント配線基板)の損益改善などで今期(2008年3月期)は営業増益を確保で きると判断、新たに買い推奨リストに採用し、目標株価を820円と設定した。

タダノ(6395):3.5%高の1227円と3営業日ぶりに反発。一時は5.5%高 まで買われ、11月7日(8.0%)以来の上昇率を記録した。主力の建設用クレー ンが国内外で高い伸びを示しており、向こう3年間は需要が拡大していくとみら れている。株価収益率(PER)などの投資指標が他の機械株に比べて割安なこ とも、上げに拍車をかけたようだ。

みずほフィナンシャルグループ(8411):1.8%高の61万4000円。傘下の みずほ証券について年内に1500億円の資本増強を実施すると正式発表した。米 サブプライムローン関連の損失拡大で毀損する自己資本を補い、5月に予定する 新光証券との合併などにも備える算段。5日付の読売新聞朝刊では増資額が 1000億円規模とされていた。

伊藤園(2593):4.3%安の2455円。一時は8%安まで売り込まれ、2週間 ぶりの低水準を付けた。出来高Mの163万株と過去5営業日の平均(37万株) の4.4倍に膨らんだ。米国で大手チェーン向けの飲料販売が思うように伸びてい ないうえ、緑茶飲料も計画を下回り苦戦している。2007年10月中間期業績が事 前予想にやや届かなかったことで、通期(08年4月期)業績に対する不透明感 が高まった。JPモルガン証券は判断「NEUTRAL」に引き下げ。

津田駒工業(6217):5.0%安の363円と続落。中国向けの繊維機械の減少 により、今期(2008年11月期)の連結経常利益が減益に転じる見通しと一部で 伝えられた。業績回復は鈍いとの見方が広がり、2万株、3万株単位の大口売り 注文が断続的に入った。

リョービ(5851):6.2%安の662円で取引を終了、東証1部下落率ランキ ングで9位となった。岡三証券が3日に、投資判断を「平均以上」から「中立」 に引き下げた影響が継続。印刷機器と住建機器の収益性が、下期は低下するとの 警戒感が広がっている。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):1.1%安の91万1000円。他の メガバンクがプラス圏で取引を終える中、同行はマイナスで終わった。一目均衡 表チャートを見ると、この日の下げで、2つの先行スパン(88万2000円と87 万4000円)で形成される「雲」(抵抗帯)に接近、87万台に値下がりすれば上 値を抑制する「雲」となる。サブプライム(信用力の低い個人向け)ローン問題 などを背景に海外金融機関の損失拡大懸念が拭えず、売りに押される展開が続い ている。

日東電工(6988):1.9%高の5840円。大和総研は投資判断を「3(中 立)」から「2(買い)」に1段階引き上げ。担当アナリストの佐渡拓実氏は液 晶表示関連材料の回復が期待されるなか、プリント回路材や医療関連材料が新た なけん引役になり得ると指摘していた。

村田製作所(6981):2.3%高の6610円。メリルリンチ日本証券では「買 い」に格上げ。目標株価を7660円と設定した。

タカショー(7590):変わらずの539円で取引を終了。新商品投入などが奏 功、第3四半期累計(2-10月)の連結営業利益は前年同期比22%増の7億 4500万円となったが、通期計画(7億9500万円)は据え置かれた。朝方には

2.2%安まで値を下げる場面もあったが、時間の経過と共に買い注文も入り、こ の日の高値で取引を終了した。

野田スクリーン(6790):2.1%安の4万7400円。高採算のプリント配線板 加工事業が在庫調整の影響で引き続き弱含んでいるほか、人件費などの経費増加 で、第2四半期(8-10月)の連結営業利益は前年同期比60%減の1億9300万 円となった。営業利益率は17.8%で前年同期から13.6ポイント悪化。下半期か らの回復を見込んで通期業績予想は据え置いたが、10月中間期までの進ちょく 率は売上高が45.3%、営業益が42.4%と低調。

アシックス(7936):3.2%高の1703円と6日続伸。一時1710円まで買わ れ、約1カ月ぶりの高値水準に戻す。海外での知名度が高く、米国に依存しない 収益構造を有しているため、海外で収益を伸ばせる成長株との評価が高まってい る。スポーツ用品で世界2位の独アディダスに対し、同業で世界最大手の米ナイ キとアシックスが共同で株式公開買い付け(TOB)を仕掛けるとの報道があっ たが、4日にアシックス側が全面否定。実現性も低いとみられている。

エービーシー・マート(2670):5.3%高の2695円。11月の既存店売上高 は前年同月比3.0%増。気温の低下で商品の動きが良くなったほか、降雪のあっ た北海道など北日本が特に伸びた。

ユナイテッド・アローズ(7606):7.9%高の1257円。11月の既存店売上 高は前年同月比4.7%増。中旬以降の気温の低下でメンズのダウンジャケットや ウィメンズのレザーブルゾン、同ニットワンピースが伸びた。今年のトレンドと してはカラータイツやロンググローブが好評を博しているという。

ファーストリテイリング(9983):4.2%高の7660円。国内「ユニクロ」事 業の11月の既存店売上高は前年同月比3.2%増だった。中旬以降に気温が低下 したことから、冬物商品の販売が伸びた。

メディネット(2370):9.1%高の1万3200円。昼休み時間中にすい臓がん の新たな治療法確立に向け、東大病院と共同臨床研究を始めたと公表。化学療法 と「ガンマ・デルタT細胞療法」との併用を検証、安全性などの確認を行う。

トクヤマ(4043):4.9%安の1075円。フィデリティ投信の保有比率が

12.42%から11.28%に落ちていたことが4日提出の財務省・大量保有報告書で 判明。

ネットプライスドットコム(3328):2日連続で制限値幅いっぱいのストッ プ買い気配のまま終了。この日の気配値は、前日気配値比5000円(7.2%)高の 7万4000円で、3800株を超す買い注文に対し、売りは5株にとどまる。ポータ ル(玄関)サイト国内最大手のヤフーは4日、ネットオークション世界最大手の 米イーベイとオークション分野で業務提携すると発表。その共同サイトでの運営 代行業務をネットプライス子会社が受託しており、収益拡大を期待が続く。

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