興銀第一ライフ山崎氏:円債市場、米債より株価の落ち着きがポイント

興銀第一ライフ・アセットマネジメントの エグゼクティブファンドマネジャーの山崎信人氏は4日、ブルームバーグ・ニュ ースとのインタビューで、同日行われた10年利付国債入札の評価、債券相場の 見通しや日米金融政策などについて、以下のようにコメントした。

10年利付国債の入札結果の分析:

「結果自体は順調だったと思う。ひとつは最低落札価格と平均落札価格と のテール(差)が1銭だったこと。応札倍率が高かったこと。さらに、1.5%ク ーポンと金利が低い水準での落札にもかかわらず、この内容だったということ は、需給の強さを示した結果になったのではないか」

「上期に日銀の利上げがあるとマーケット参加者は思っていたが、サブプ ライム問題の影響などで、実際には金利が下がってしまった。当初の投資家の シナリオがかなり変わってしまっている。その意味で、上期から十分に買えて いない投資家が多い中で、その分このレベルであっても債券買いに出なければ ならなかったということだと思う」

現在の債券利回り水準について:

「10年債が1.4%台、5年債で1%割れというのは、日銀量的金融緩和の 解除前のレベルだ。その間、2回利上げが行われているので、普通ならこのレ ベル自体は相当低い。利下げでもない限りは、定着するのが難しい水準と思う」

「海外のマーケットで悪いニュースが続いているので、このレベルまでき ているが、海外市場が落ち着けば、行き過ぎ感がある。特に5年債の0.9%台や 2年債の0.7%近辺は、さすがに市場が落ち着いてしまうと定着は難しい」

米サブプライム問題について:

「特にFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げを積極的に行っているし、 シティグループに資金が入ったり、米政府の動きもあるので、今月中が陰の極 で、それが徐々に近づいてきているのではないかと思っている」

「債券の場合は、日本の株価がどう影響するかということが大きいと思う。 米金利が下がったからといって、円金利が同じ幅で下がるとは考えない方が良 い。むしろ株高で市場が落ち着くかどうかを考えた方が良いと思う。米国は利 下げができるが、日本は常識的にいって利下げができない。反応が違ってくる 可能性があると思う」

日銀の金融政策の見通しについて:

「日銀のスタンス自体は、日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条 件)はあまり大きく変わらず、海外の影響が大きいと思っているので、あまり 大きく変わってこない。国内の金融政策は、とにかく海外が落ち着くかどうか を待っているということの一言に尽きる」

新発10年債利回りの年内の予想レンジ:

「10年債で1.35%から1.55%ぐらい。非常に低い金利レベルでむしろディ ーリング相場的なレンジのマーケットになると思っている。鍵を握るのは海外 市場が落ち着くかどうか。レンジ相場とみてやれば良いと思うが、気をつける べきことは、海外が落ち着いたときに、低い金利水準にいるだけに反動が怖い ということではないかと思っている」

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