インド企業、来年の海外買収は過去最大規模も-ルピー高と高成長で

インド企業による海外での買収は来年、過 去最大規模に達する可能性がある。複数の金融機関が示した見通しで、ルピー 上昇と米景気減速が、自動車大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラや製薬大手 ランバクシー・ラボラトリーズなどのインド企業に買収向け資金と対象を提供 しているという。

インドの製鉄大手のタタ・スチールと非鉄金属大手のヒンダルコ・インダ ストリーズは過去2年に合わせて約600億ドル(約6兆6150億円)規模の買 収を主導してきた。これはインドが1991年に市場開放して以来の海外からの直 接投資の総額に匹敵する規模。過去30年で最大となったルピー相場上昇により、 インド企業にとって買収対象は一段と手ごろな価格になっている。

米証券大手リーマン・ブラザーズのインド部門のタルン・ジョトワニ会長 は3日、ニューデリーで開かれた世界経済フォーラムでインタビューに応じ、 「インド企業は買収対象を探しているに違いない」と指摘し、「昨日ある資産に 興味を持ったとすれば、今日はさらに気に入るはずだ。今後は複数の大型買収 案件が出るだろう」との見方を示した。

過去最高となった経済成長に伴う収益拡大で、インド企業は買収資金を確 保し、買収目的での融資への依存度は低下している。コタック・マヒンドラ銀 行(KMB)のウダイ・コタック副会長兼マネジングディレクターはインタビ ューで、インド経済について、信用市場の収縮が発端となった米景気減速に対 し、「地球上の他のどの地域よりも」影響が少ないとの見方を示した。

同副会長は「世界的な不況となるということに留意する必要がある。米資 産を含め、海外資産は不況下で非常に妙味を増すだろう」と指摘した。

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