【個別銘柄】海運、堀場製、旭化成、クミアイ化、SSI、ベリサーブ

4日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。材料銘柄は以下の通り。

海運株(9101、9104、9107など):全面安。日本郵船は4.2%安の898円、 商船三井は6.1%安の1497円、川崎汽船は7%安の1184円と、大手3社はい ずれも大幅続落。業績先行き不安から前日に続き売り込まれた。バルチック取 引所のマイケル・ドレートン会長は11月30日にムンバイで開催された会議で のインタビューで、穀物や石炭、鉄鉱石などの商品を輸送するばら積み船の運 搬レートが、08年にピークに達するとの見通しを示した。インタビュー記事は、 ブルームバーグ・ニュースが4日に配信した。

堀場製作所(6856):8.5%安の4090円と5営業日ぶりに反落。単品利益 率の高い「スローコントローラー」が低調との観測から、業績上振れ期待が後 退している。PERが高く、前期は欧州の売上高比率が最も高かったことから、 為替相場がドル高・ユーロ安となっていることも下落要因とされた。

旭化成(3407):4.9%安の760円と、変わらずを挟み8営業日ぶりの急 反落。汎用化学品の市況が軟化し始め、ニチアス(5393)問題で住宅受注が低迷、 業績の先行きに対する不安感が台頭している。直近は、年初来安値圏となる 800円割れの水準で取引される場面が目立ち、この日は住宅受注の低迷などを 理由にモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き下げたとあって、下げに拍 車がかかった。年初来安値は11月20日の739円。

ヤフー(4689):変わらずの5万4300円。ネットオークション世界最大 手の米イーベイとオークション分野で業務提携を発表。サービス向上に伴う収 益拡大期待から朝方は6.6%高の5万7900円まで上昇したが、徐々に伸び悩ん だ。東証マザーズに上場するネットプライスドットコム(3328)は、日米双方 の拠点を使い、落札後の料金徴収業務や物流発注などを担当する予定。ネット プラ株はストップ高となる5000円高の6万9000円で買い気配のまま終了。

小売株:総じて安い。イオン(8267)が1.8%安の1684円、ヤマダ電機 (9831)が2.4%安の1万2910円、ファーストリテイリング(9983)が2.5% 安の7350円、高島屋(8233)が1.1%安の1366円。TOPIX小売株指数を 構成する141銘柄のうち77%に相当する109銘柄が下げている。ボーナスや残 業代を除いた実質賃金(所定内給与)が前年実績を下回って推移しているため、 個人消費が悪化するとの警戒感が持たれている。一方で物価上昇圧力は強く、 小売企業の収益性が低下するとの懸念もある。

クミアイ化学工業(4996):11%高の215円。新井組(1854)に次いで、 東証1部の値上がり率2位。買い気配で始まり、寄り付き後は一時23%高の 238円と10月24日以来の高値水準を回復した。国内で利益率の高い水稲用除 草剤の販売が堅調だったほか、ブラジル向けを中心に除草剤の海外販売も伸び たとして、前期(2007年10月期)の業績予想を3日に上方修正。一転して増 収増益となったもようで、良好な収益を評価した買いが膨らんだ。

東京製綱(5981):5.7%高の222円と急反発。投資家の長期売買コスト を示す200日移動平均線(220円)を約4カ月ぶりに上回った。JPモルガン 証券が3日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価300円で新規に調 査を開始した。同証では、太陽電池関連製品の急拡大と既存事業の需要回復に より、07年度下期以降は収益拡大が期待されるとしている。

サイトサポート・インスティテュート(SSI、2386):ストップ高とな る100円高の1080円で買い気配のまま終了。医薬品開発業務支援大手のシミ ック(2309)が株式交換で来春にもSSIを完全子会社化することが分かり、 医薬品にまつわる請負業者としての総合力が増すと期待された。シミックは

5.7%高の3万2250円。株式交換比率はSSIの普通株1株に対し、シミック 株0.0391株を割り当てる。3日終値で算出したSSI株の理論株価は1193円。

コーセー(4922):1.9%高の2910円と3日続伸。前期減収だった主力の 化粧品事業について、取引店の見直しや営業体制の拡充を進めており、業績は 今期から順調に回復していくと見られた。クレディ・スイス証券が投資判断を 引き上げたことで、低迷を続けている株価が反発に向かうと期待も強まる。

メガネトップ(7541):5.9%安の1040円と大幅反落。期待の新業態「眼 鏡市場」の販売が11月に会社想定を下回ったため、業績期待を高めていた投 資家からの売りが出た。

ハニーズ(2792):変わらずの2995円。一時は6.8%高の3200円と約1 カ月ぶりの株価水準に戻したが、買いは続かなかった。11月の既存店売上高は 前年同月比1.8%増で、今年6月以来、5カ月ぶりに前年実績を上回った。月 半ばに急速に気温が低下、ジャケットやニット商品が伸びたことが奏功した。

マネーパートナーズ(8732):6.3%高の42万5000円。一時5万円 (13%)高の45万円とストップ高を付けたが、引けにかけてはやや失速。第 4四半期(10-12月)で主要通貨の為替変動が想定以上に大きくなり、外国為 替証拠金取引の顧客売買高が予想を上回っていることから、今期(07年12月 期)業績予想を上方修正した。修正数字が市場予想を上回った上、大幅な株式 分割も発表。

ポイント(2685):5.7%安の5580円と7営業日ぶりに大幅反落。寒い日 が続いたことから冬物の販売が順調で、11月の既存店売上高は前年同月比で2 カ月連続増加となった。ただ、上期の販売苦戦が響き、期初3月から11月ま でに至る9カ月間の累計売上高は前年同期比マイナスとなっており、投資家に よる収益の先行きに対する見方を一変させるまでには至らなかった。

博報堂DYホールディングス(2433):2.1%安の6220円と6日続落。 6180円まで下げ、2週間ぶりに年初来安値を更新した。テレビや雑誌など4媒 体の売り上げが落ち込むなか、モルガン・スタンレー証券が投資判断を引き下 げたため、業績の先行きに対する慎重な見方が強まった。10月31日に08年3 月期(通期)の業績予想を下方修正して以来、株価は2割超下落。同期間のT OPIXの下落率5%を大きくアンダーパフォームしている。

ベリサーブ(3724):13%安の44万9000円。東京証券取引所が3日、マ ザーズから1部または2部への指定替えを発表。同時に、ベリサーブは1500 株の公募増資と最大1000株の売り出しを実施すると公表したことで、1株価値 の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。

ベネッセコーポレーション(9783):0.4%高の4570円と小反発。同社が 4日、難関大学受験専門の学習塾である「鉄緑会」と資本業務提携したと発表 した。「鉄緑会」を運営するIGパートナーズ(東京都渋谷区)とファミリー (兵庫県西宮市)の発行済株式の各80%を取得する。提携によるベネッセの連 結業績への影響は軽微としている。

江崎グリコ(2206):1.9%高の1194円と4日続伸。菓子類の出荷価格に ついて年明け以降に値上げする方向で検討していることを明らかにしたと、4 日付の産経新聞が報じている。

日本ゼオン(4205):4.8%安の710円と反落。モルガン・スタンレー証 券が3日付けで、投資評価を「イコールウエート」に据え置いたまま、目標株 価を1330円から690円に引き下げた

日特建設(1929):6.6%高の97円と前日に続く大幅高。一時は32%高の 120円まで買われたが、取引終了にかけて売りに押される展開となった。事業 領域の拡大や競争力の向上などを見込んで不動テトラ(1813)と業務提携した と前週末に発表。日特建が08年1月18日を払込期日として行う第三者割当増 資(普通株式4000万株発行)を不動テトラが引き受ける。財務安定化などが 期待された。前日に10%上昇した不動テトラ(1813)は8.7%安の136円で終え、 東証1部の下落率で富士通ゼネラル(6755)に次ぐ2位。

トランス・コスモス(9715):3.5%高の1350円と続伸。朝方は11%高の 1450円まで買われた。9月中間期の利益急減を受けて、11月に株価は急落し たが、業績悪化の要因は一過性であり、足元の受注好調などを考えると現在の 株価は過小評価されているとの見方が背景にある。三菱UFJ証券が11月30 日付で強気の投資判断を継続したり、米運用会社の大量保有が明らかになった ことも、株価の先行きに対する安心感をもたらしている。

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