サイトサポ株:ストップ高買い気配で終了、シミック完全子会社に(2

医薬品の臨床試験を総合的に支援するサイ トサポート・インスティテュート(SSI)株は、ストップ高(制限値幅いっ ぱいの上げ)に相当する前日比100円(10%)高の1080円買い気配のまま取引 を終了した。医薬品開発業務支援(CRO)大手のシミックが株式交換で来春 にもSSIを完全子会社化することが明らかになり、医薬品にまつわる請負業 者としての総合力が増すと期待された。

午後3時時点で、6500株の売り注文に対し、98万株の買い注文が入ってい た。シミックの株価は同1750円(5.7%)高の3万2250円で、東証1部上昇率 ランキングで12位。

シミックとSSIが3日の取引終了後に発表した報道資料によると、株式 交換比率はSSIの普通株1株に対し、シミック株0.0391株を割り当てる。3 日終値で算出したSSI株の理論株価は1193円で、SSI株の3日終値より

21.7%高い水準。来年2月の臨時株主総会でこの株式交換が承認されれば、東証 マザーズ市場に上場するSSI株は3月26日に上場廃止となる。

いちよし証券経済研究所の山崎清一アナリストは、今回の資本業務提携に ついて、「製薬メーカーが積極的にアウトソーシング(外部委託)を進めてお り、ワンストップ型の支援企業がますます求められるようになった。シミック が業界のリーディングカンパニーとして、丸抱えで依頼を受けられる体制を構 築できるか、より専門性の高いサービスを提供できるかがポイントだ」と述べ ていた。

トータルサービス業へ

シミックはCROの大手だが、企業の要請に応じて医薬品製造支援(CM O)や医薬品販売支援(CSO)を請け負うケースもあった。これまでは、C ROとSMO(治験施設支援)は利益が相反するとして別々の企業が担当する ことが多かったが、「一緒に請け負っても良いのではという風潮が強まり、よ り効率性が問われるようになった」(野村証券金融経済研究所の渡邊未奈アナ リスト)という。

シミック・中村和男会長兼社長は今年6月収録のブルームバーグ・テレビ のインタビューで、「日本のCRO市場規模は2008年に1500億円になろう。 シミックはそこで20%のシェアを取りたい」と発言した。中村氏はまた、CS O事業の5年後売上高を現在の5倍の100億円にする方針を示したほか、「薬 の特許の確保や、ある程度開発したものを製品としてメーカーに納品すること など、付加価値のあるビジネスにも手を出したい」と述べていた。

--共同取材:萩原ゆき Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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