オーストラリアワインが苦境に-干ばつでブドウ価格上昇、競争力低下

輸出が10年連続で伸びているオーストラリ アワインが、苦境に立たされている。オーストラリア・ドルが23年ぶりの高値 に近い水準にあることに加え、記録的な干ばつの影響で原料のブドウの価格が上 昇しているためだ。

メリルリンチのアナリスト、デービッド・エリントン氏は、世界2位のワイ ンメーカー、フォスターズ・グループの株価がさらに14%下落する可能性があ るとみている。同社の株価は年初来で7.2%下げている。

ABNアムロ・アセット・マネジメントのマット・ホウルト氏(シドニー在 勤)によると、株式公開しているワインメーカーとしては豪州大手のフォスター ズとマグイーガン・シメオン・ワインズがブランド競争力を維持するためには、 利ざやを縮小するか、値上げに踏み切るかのどちらかだ。値上げを実施すれば、 世界の10%を占めるワイン輸出のシェアが脅かされる可能性がある。

飲料メーカーの株式を含め54億ドル(約5960億円)相当の運用を手掛ける ホウルト氏は「オーストラリアワインの競争力が低下しているため、世界の消費 者は他国産のワインを飲むようになるだろう」と予想。「オーストラリアワイン は現在、率直に言って競争力がない。このことがしばらくの間、ワインメーカー の株価を圧迫するだろう」との見方を示した。

豪州政府の規制当局であるオーストラリアワイン&ブランデー公社によると、 07年収穫分のブドウの価格は前年比で5%上昇した。ワイン1本当たりの平均 価格はことし、03年以降で初めて上昇し、上昇率は2%と、過去8年で最大と なった。

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