博報堂DYが安値、業績低迷の長期化懸念-モルガンS証は弱気(2)

広告代理店大手の博報堂DYホールディン グスの株価が年初来安値を更新。テレビや雑誌など4媒体の売り上げが落ち込 んでおり、来期業績も低迷するとの見方が出ている。モルガン・スタンレー証 券が投資判断を引き下げたことも、業績に対する慎重な見方につながった。

博報堂DYの株価は前日比160円(2.5%)安の6190円と6日続落して、 午前取引を終えた。10月31日に08年3月期(通期)の業績予想を下方修正し て以来、株価は前日までに24%下落。同期間のTOPIXの下落率5.4%を大 きくアンダーパフォームしている。

同社の通期連結営業利益予想は前期比4.3%増の255億円。ただ、上期に前 年同期比71.4%増の124億5500万円と大きく伸びたのに対し、下期は企業業績 や個人消費などに不透明感があり、広告市場全般に短期的な回復は難しいと判 断。オフィス移転費用も利益を圧迫し、前年同期比24%減の130億4500万円に とどまると予想している。10月の4媒体の売上高は博報堂が前年同月比6.9% 減、大広が0.2%減、読売広告社が2.8%減だった。

モルガン・スタンレー証券の田中宏典アナリストはリポートの中で「07年 度上期の好調ぶりは我々の想定を上回ったが、下期以降における広告需要の減 速感は想定以上に厳しい」と指摘。これまで好調だった官公庁や飲料関連から の広告出稿が一巡するうえ、新社屋移転の一時費用や家賃増などが大きな負担 となることを踏まえ、09年3月期の連結営業利益予想を今期予想比2.2%増の 273億円から同10.8%減の232億円へと2けた減益に修正した。

田中氏は、来期営業減益予想や、08年度初も北京五輪開催で主要広告が電 通経由に流れるリスクがあり、「中期的なカタリストに欠ける」と判断。3日 付で、博報堂DYの投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」、 目標株価は9000円から7100円にそれぞれ引き下げた。

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