CDO発行:08年は65%減の見込み、サブプライム危機で-JPモルガン

JPモルガン・チェースは4日までに、債 務担保証券(CDO)の発行が来年、前年比で65%減少するとの見通しを示し た。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンを裏付けとする ものなど仕組み金融証券を含むものは「ほとんど、または全く」組成されない だろうと予想している。

クリストファー・フラナガン氏らJPモルガンのアナリストの3日付のリ ポートによると、来年のCDO発行高は約1630億ドル(約17兆9000億円)と、 今年の4690億ドル(見込み)から減少する見通し。

CDOは最近まで、信用市場で最も急速に拡大している分野だった。CD Oは証券会社の収益を過去最高に押し上げた後、2四半期にわたる前例のない 大規模評価損につながった。住宅の差し押さえの急増で、当初は投資適格だっ た住宅ローン関連証券の多くがジャンク級(投機的格付け)に格下げされた。

アナリストはリポートで、CDO発行減に伴い「証券化という概念自体が 脅かされるだろう」と書いている。住宅ローン担保証券の価値下落のなかで、 証券化市場は縮小している。CDOはさまざまな証券をまとめ、リスクの度合 いの異なる部分に組み直して販売する商品。JPモルガンのデータによると、 米国での先週の発行はなかった。今年の発行は過去最高規模だったが、年末に 向け急速にしぼんでいる。

大手金融機関は信用市場商品に絡み660億ドル(約7兆2500億円)規模の 損失を出しているが、その多くはCDO関連だった。

JPモルガンによると、主に企業買収向け融資などの高利回り債権で組成 するCDOの発行は来年、米国で前年比60%減、欧州とアジアでは43%減とな る見込み。

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