米企業利益はすでにリセッション入り、程なく同国経済全体も突入か

米企業利益はすでにリセッション(景気後 退)状態にあり、同国経済全体も程なくそれに続く可能性がある。

売り上げ鈍化やエネルギー価格上昇、雇用コスト拡大により、証券会社の ベアー・スターンズから事務機器メーカーピトニー・ボウズに至るまでさまざま な企業が支出や採用の圧縮を強いられている。一層の利益悪化に歯止めをかけ るための企業の取り組みによって、すでに1991年以来最悪の住宅不況の悪影響 を受けている同国経済は、来年いずれかの時点でマイナス成長になる可能性が ある。

米メリルリンチの北米エコノミスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は「企 業利益はすでにリセッション入りしている」と指摘。「2008年には経済全体の リセッション入りがあるだろう」との見通しを示した。

米商務省の統計に基づく07年7-9月(第3四半期)の企業利益は前期か ら減少。国内の利益減少が響いた。ドル安を背景に海外の利益が力強い伸びを 示した一方、国内の売り上げ鈍化や巨額の評価損計上が足かせになった。10- 12月(第4四半期)は減少幅拡大が見込まれている。

米バンク・オブ・アメリカ(BOA)の主任市場ストラテジスト、ジョゼ フ・クインラン氏は「7-9月期に潮目が変わり、悪化に転じた」と指摘。「国 内の利益縮小は初期段階で、今後好調な海外の利益を押しつぶすほど深刻な影 響をもたらすことになるだろう」と語った。

S&P500種採用企業の第3四半期の1株利益は、前年同期比ほぼ25%減 で、約5年ぶりの大幅な落ち込みとなった。S&Pの主任エコノミスト、デー ビッド・ウィス氏は、評価損の拡大により第4四半期は同最大30%減益になる と予想。こうした特別費用を除いたベースでも、営業利益は前年割れになると 同氏はみている。

ブルームバーグがまとめた予想によると、S&P500種採用企業の第4四半 期の営業利益は前年同期比1.1%の増加にとどまる見込み。1カ月前の時点では、 同8.8%増とみられていた。

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