11月のユーロ圏消費者物価:前年比3%上昇-景況感指数は低下(2)

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタ ット)が30日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年同月 比3%上昇と、前月の2.6%上昇から伸び率が拡大。6年余りで最高のインフ レ率となった。景気拡大の勢いが弱まっているにもかかわらず、欧州中央銀行 (ECB)に対する利上げ圧力が高まった。

EUの欧州委員会が同日発表した11月のユーロ圏景況感指数は104.8 と、前月の106(改定値)から低下し、1年8カ月ぶりの低水準となった。

原油相場が1月半ばから82%上昇しているほか、食料品も値上がりし、 ユーロ圏のインフレ率はECBが上限の目安としている2%を上回っている。 一方、経済成長の鈍化に伴い、インフレ抑制を狙った利上げは難しくなる可能 性が高い。

フレンズ・ファースト(ダブリン)のチーフエコノミスト、ジム・パワー 氏は、「金融システムと経済の安定性を脅かすか、あるいはインフレ高進を容 認するかのどちらかにしかないことがECBのジレンマだ」と述べた。

統計局の同日の発表によれば、ユーロ圏の7-9月(第3四半期)実質 GDP(域内総生産)改定値は季節調整済みで前期比0.7%増となった。速報 値と変わらず。前年同期比では2.7%増と、速報値の2.6%増からは上昇修正 された。

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