アジア株:上昇、米利下げ観測強まる-銀行株やJFEが高い

30日のアジア株式相場は上昇。バーナンキ 米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米利下げ観測を裏付ける発言をしたこと を好感した。

オーストラリアのコモンウェルス銀行やみずほフィナンシャルグループなど 銀行株が高い。米利下げが信用市場関連の投資損を穴埋めするとの見方広がった。 任天堂など輸出関連銘柄も買われた。

バンク・ジュリアス・ベア(シンガポール)の投資アナリスト、ニコル・ジ ー氏は、「米利下げがあるとの見通しが大きくなっている。信用コストが高止ま りすればリスクが現実化する懸念があるため、米利下げは短期的には安心感を与 えるだろう」と述べた。

世界3位の製鉄会社、JFEホールディングスは2カ月ぶりの大幅な上げ。 クレディ・スイス・グループが一部の日本の製鉄株の投資判断を引き上げたこと が買い材料となった。銅相場上昇を受け、世界最大の鉱山会社、オーストラリア のBHPビリトンは、3週間ぶりの高値を付けた。

MSCIアジア太平洋指数は日本時間午後零時20分現在、前日比0.8%高 の162.05。このまま引ければ14日以来の高値となる。週間の上昇率は5%と、 8月24日に終了した週以来の大幅な上げ。

日経平均株価は前日比184円71銭(1.2%)高の1万5698円45銭で午 前の取引を終了。中国本土などを除くアジア太平洋市場で、主要株価指数が上昇 している。フィリピン株式市場は祝日のため休場。

バーナンキFRB議長は29日に米ノースカロライナ州で講演し、信用市場 のボラティリティ(変動性)の高まりは景気の見通しに「影響を与えた」として、 金融当局は成長減速とインフレ加速の間のリスクバランスが変動したかどうかを 判断しなければならないとの考えを示した。

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