3年目の米住宅不況、戦後最も「深刻」-来年も「厳しい年」に

米住宅不況が3年目に突入するなか、ま だ暗い夜が明ける兆しはない。住宅建設や住宅購入、住宅ローンに影響が広が っている。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のスーパーコンポジット住宅 建設指数は29日までの年初来騰落率がマイナス62%。1995年の同指数導入以 来、最大の年間下落率となっている。同指数を構成する15銘柄は時価総額およ そ350億ドル(約3兆8600億円)を失った。

全米不動産業者協会(NAR)によれば、金利低下にもかかわらず、2008 年の新築住宅販売は13%減となる見込み。米住宅抵当金融投資大手ファニーメ イ(連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が損失を 計上したことで、住宅ローンの供給が制限され、センテックスなどの米住宅建 設各社にとっては、来年も厳しい年になると予想される。

センテックスのティム・エラー最高経営責任者(CEO)はラスベラスで 米銀大手JPモルガン・チェースが27日に主催した会議で、「住宅市場の調整 は第2次世界大戦後で最も深刻なものとなりそうだ。真の問題はその期間で、 どれだけこの調整が続くのかということだ」と述べた。

収入とキャッシュフロー(現金収支)が減少するなか、債券投資家は、住 宅建設会社のデフォルト(債務不履行)に対する警戒を強めている。センテッ クスやレナー、DRホートンなど住宅建設大手6社の債務に対する保証料は21 日までの1週間に1年ぶりの高水準となった。

ニューヨークの調査会社クレジットサイツによれば、投資適格級の住宅建 設会社の社債を基にしたクレジット・デフォルトスワップ(CDS)のスプレ ッドは先週、最大335ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。投資 不適格級、いわゆるジャンク級の住宅建設会社では平均209bp上昇となった。 CDSスプレッドの上昇は、信用の質が劣化したとの認識を示す。

「悪化する余地」

JMPセキュリティーズ(サンフランシスコ)のアナリスト、ジェームズ・ ウィルソン氏は、「2週間前なら、それほどひどい落ち込みにはならないと言 っていただろうが、今は市場にまだ大きく悪化する余地があるように見える」 と指摘した。

アトランタに本社を置くビーザー・ホームズUSAのイアン・マッカーシ ーCEOはラスベガスの会議で、5億ドル(約550億円)の信用枠を確保して いる同社だが、08年は「また厳しい年になる」と語った。

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