ミシュキンFRB理事:米金融政策の方向性は「非常に不透明」(2)

米連邦準備制度理事会(FRB)のミシュ キン理事は29日、最近の米利下げは経済のリスクを軽減し、金融市場を安定化 させることが狙いだったと説明した。ただ、金融政策の方向性は「非常に不透 明」だと指摘した。

ミシュキン理事はマサチューセッツ工科大学(MIT)での講演で、「信用 市場の不透明感の高まりは、生産的な投資機会を持つ個人や企業に金融市場が資 金を還流させる能力を削ぐ」と述べた。

また今月発表された経済見通しの拡充によって、投資家が次の金利決定から 注意をそらし、「中期的な目標」の達成に向けた金融当局の取り組みに注目する ことを望んでいるとの認識を示した。

同理事は「はるかにもっと重要な」ことは、物価安定と高水準の雇用という 目標に向かって金融当局が全力を尽くすことだと述べた。

また「短期的な政策金利の方向性は非常に不透明で、今後のデータが示唆 する内容次第だ。データによっては米連邦公開市場委員会(FOMC)開催直 前まで変化する」と指摘した。

さらに同理事は「エネルギー価格上昇を反映して、総合的なインフレ率は 現段階で目安となる水準を上回っているが、コアインフレ率は十分に抑制され ている」との見方を示した。また、金融当局は「急激なエネルギー価格の上 昇」を制御できないと述べ、総合的なインフレ率を迅速に鈍化させようすると、 「生産や雇用面で大幅な損失を生む恐れがある」と強調した。

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