フレディマック:60億ドルの優先株発行、資本増強-普通株に転換なし

米住宅抵当金融投資大手のフレディマック (連邦住宅貸付抵当公社)は29日、60億ドル(約6600億円)の優先株を売却 した。住宅不況に対応するため資本を増強した。今回の優先株は普通株に転換 されることはない。

同社の発表によると、優先株の当初5年の固定配当率は8.375%。その後の 配当率は7.875%、またはロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)に416ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上乗せする。現在のLIBORは5.123%。

フィフス・サード・アセット・マネジメントの債券責任者、ミッチェル・ ステープリー氏は、投資家の関心は高かったとして「リスク回避志向は、どん な水準でも買い手がつかないという段階には達していないことが分かった」と 述べた。

住宅ローン焦げ付きによる損失で、フレディマックの資本準備金は減少し、 規制当局が求める水準まであとわずか6億ドルとなった。同社は20日、差し押 さえの増加や住宅価格下落による損失は2008年も続くとの見通しを示していた。 同社は米国の住宅ローン5件に1件を保証している。

発表によると、同社は2億4000万株の優先株を1株当たり25ドルで売却 した。リチャード・サイロン最高経営責任者(CEO)は発表文で、「申し込み は募集を大きく上回った」と述べた。同社は優先株発行により「現在の市場環 境のなかで住宅市場における当社の重大な役割を果たし続けるのに十分な資本 を確保できる」としている。

同社は29日先に、転換可能な優先株の発行を中止したと発表。投資家の関 心が高かったため、転換可能な優先株を発行する必要がなくなったと説明した。

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