新日石、三洋電:家庭用燃料電池事業で共同出資会社-来年4月(4)

新日本石油と三洋電機は29日、家庭など で使う定置用燃料電池事業で共同出資会社を2008年4月に設立すると発表し た。両社の持つノウハウや技術力を集結させ製造効率を向上させることにより、 家庭用燃料電池普及に向けての最大の課題であるコスト問題の解決を目指す。

資本金は1億円。三洋電が設立し、株式の81%を新日石が買い取る形を取 る。三洋電の出資比率は19%になる。本社は群馬県大泉町の三洋電東京製作所 内に置く。

家庭用燃料電池は、灯油やガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学 反応させて発電する仕組み。新日石は05年に液化天然ガス(LPG)仕様、 06年に灯油仕様の燃料電池を商品化している。新日石の燃料電池累計設置台数 は08年3月末に831台を計画、シェア38%となる見込みで、販売の最大手。 一方、三洋電機は08年3月末の生産実績が749台となる見込みで、メーカー でトップ。

現在、家庭用燃料電池の本体価格は350万円程度で、設置コストを含むと 1台当たり約450万円の費用がかかる。会見した新日石の小林俊和副社長は、 「家電機器並みの金額にならないと各家庭に普及しない」と述べ、2015年ころ には設置コストも含め、50万円を切る価格を目指すと述べた。

三洋電の島田忠男常務執行役員は、「生産性向上に力を発揮し、コスト削 減により早期実用化を目指したい」と語った。新会社の業務は、燃料電池シス テムの開発・企画やシステム設計、生産管理などで、製造・組み立ては三洋東 京マニュファクチャリングに委託。新日石が新会社からシステムを仕入れて、 顧客に販売する。三洋電から技術者など約50人、新日石から数人が出向する。

新日石の株価終値は前日比1円(0.1%)高の916円、三洋電は同10円 (5.1%)高の206円。

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