【個別銘柄】明治乳、板硝子、富士通、ダイエー、近鉄エク、インボイ

29日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

明治乳業(2261):午後に上げ幅を広げ、14%高の585円と急反発。東証1 部の上昇率6位。ヨーグルトや加工乳・乳飲料など主要市乳商品を値上げすると 28日に発表。足元では原材料高で収益が圧迫されていただけに、来期にかけて 採算が改善、業績が上向くと期待された。明治乳株に連動し、同業の森永乳業 (2264)が9.3%高の318円、雪印乳業(2262)も5.8%高の363円と大幅高。

日本板硝子(5202)、旭硝子(5201):板硝子は7.9%高の590円、旭硝子 は8.4%高の1526円と大幅高。欧州連合(EU)の欧州委員会は28日、建築用 ガラスでカルテル(企業間で価格などの協定を結び利益を上げる行為)があった として制裁金の支払いを命じたが、各企業が事前に想定していた金額よりも少額 だったと市場では受け止められ、財務負担を警戒する動きが和らいだ。

富士通(6702):7.7%高の787円と急反発。一時、9.6%高の801円まで上 昇し、取引時間中の上昇率としては2004年4月23日の9.8%以来、ほぼ3年7 カ月ぶりの大きさを記録した。富士通はこの日、外国人投資家を主体とした会社 説明会を実施しており、前日に3カ月ぶりの安値水準に下げていた中、業況好転 への再評価機運が高まると期待された。

OKI(沖電気工業、6703):1.6%高の191円と反発。OKIと富士通が 金融機関向けのATM事業で提携すると、29日付の日本経済新聞朝刊が報じた。 ATMの高機能化が進んでソフト開発費負担が重くなる中、コスト負担軽減や競 争力強化につながると期待された。

キヤノン(7751):3.2%高の5860円と5日続伸。プリンターや複写機に使 うトナーカートリッジと主要部品の生産増強を目的に、大分県に新工場を建設す ると発表した。需要が増加傾向をたどっているうえ、消耗品は利益率が高く、増 産が収益に直結すると好感された。

コニカミノルタホールディングス(4902):2.6%高の2135円と反発。約 120億円を投じて液晶パネルの主要部材である保護フィルムを増産することが明 らかになり、成長分野での追加投資が収益拡大に結びつくとの期待が高まった。

ダイエー(8263):100円(17%)高の673円でストップ高比例配分。東証 1部の値上がり率で、東北ミサワホーム(1907)に次いで第2位。リーマン・ブ ラザーズ証券は28日付で、投資判断をこれまでの「アンダーウエート」から 「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を950円とした。佐々木泰行シニア アナリストは、「長期間にわたる収益の低迷と厳しいリストラクチャリングにピ リオドを打ち、業績底打ちの時期が近づいてきた」と指摘している。

近鉄エクスプレス(9375):11%高の4210円と大幅続伸。上期低調だった 航空貨物が下期は需要期に入ることへの期待に加え、原油価格の反落傾向で燃料 コスト負担軽減につながるとも見られた。米エネルギー省の発表した統計で、予 想ほどには原油在庫が減少しなかったことが分かり28日のニューヨーク原油先 物相場は大幅続落。原油安で運輸株の一角が買われ、セイノーホールディングス (9076)も3.5%高の819円と続伸、山九や日本通運も堅調だった。

任天堂(7974):主力の大証1部で4.7%高の6万5100円と続伸、3週間 ぶりに25日移動平均線を回復した。米景気懸念の緩和、円高修正が輸出関連株 全般に好材料となる中、前日にはゲーム機「Wii」のインターネット拡充に向 け、NTT(9432)と光ファイバーの新規契約者へのサービスなどをめぐって提 携すると発表していた。また、11月24日終了週の米国でのWii販売台数は、 1年前の発売後最初の週以来で最高の35万台になった。

イオン(8267):4.5%高の1696円と5日続伸。三洋電機(6764)と家電を 共同開発し、イオンのプライベートブランド(PB、独自企画商品)「トップバ リュ」製品として販売すると前日に発表、今後の収益貢献を期待する買いが膨ら んだ。三洋電も5.1%高の206円と買われた。

トランス・コスモス(9715):8.6%高の1096円と、4営業日ぶりに急反発。 28日に80万株(発行済株式数の1.88%)を上限とする自社株買いを実施すると 発表しており、下値が限定されやすいとの需給改善期待を誘った。M&A(企業 の合併・買収)など、機動的な資本政策への期待も株価水準の押し上げにつなが った。一時15.7%高の1167円まで上げ、上昇率としては2003年12月15日 (17.5%高)以来、約4年ぶりの大きさを記録。

ユーシン(6985):13%高の533円と大幅に4日続伸。発行済み株式総数の

18.78%に相当する600万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上 限は30億円で、取得期間は12月3日から2008年11月28日まで。

ワコールホールディングス(3591):2.7%高の1458円。発行済み株数の

2.78%に相当する400万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得額上限は 60億円。取得期間は12月3日から2008年3月10日まで。

インボイス(9448):ストップ高に当たる500円(15%)高の3790円で比 例配分された。28日に発表した9月中間期決算は、子会社化したダイナシティ (8901)の寄与などにより、連結純利益が従来予想を7億円上回った。業績回復 が鮮明となり、年初来安値圏に沈んでいた株価を見直す動きが強まった。

TIS(9751):12%高の2230円と急反発。延長を繰り返してきたJCB 向け大型案件の納期が見え始めたとの指摘が一部で聞かれ、一段の開発コスト増 加による業績悪化リスクが後退したとみられた。大和総研は28日付で、投資判 断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。

ホリプロ(9667):3.3%高の1458円と3日続伸。一時は4.0%高の1468 円まで買われ、2006年2月末以来、約1年9カ月ぶりの高値を付けた。タレン トのテレビ出演が増えているほか、演劇などの公演事業も好調なため、今期業績 は慎重な会社側の予想を上回るとの見方が強まっている。主力タレントが新境地 で個性を広げていくことも、業績に貢献するとみられた。

ソフトバンク(9984):2.2%高の2525円と反発。出資する中国最大のイン ターネット関連持ち株会社、アリババグループ傘下のアリババ・ドット・コム 上場に伴い、第3四半期(10-12月)連結決算で持ち分法による投資利益に与 える影響額が約550億円になる見込みだと28日に発表した。アリババは、6日 に香港株式市場に上場していた。

光通信(9435):6.2%高の3240円と大幅反発。28日公表の9月中間決算 は保険事業の赤字などで減益となったが、人員の削減など採算重視の経営戦略に 改めたため、下期以降の回復を期待した買いが入った。

三菱レイヨン(3404):1.7%高の588円と続伸。今後の成長をけん引する とみられる炭素繊維事業で、従来に比べ加工が容易な新しい製法を確立した。新 製法を活用すれば、自動車部品の成型が効率的に行うことが可能で、同事業の成 長スピードが一層速まると期待された。

電通(4324):2.2%高の28万1000円と4営業日ぶりに反発。UBS証券 が28日付で、投資判断「買い」、目標株価38万円で新規に調査を開始した。

東宝(9602):2.5%高の2485円と反発。UBS証券が28日付で、投資判 断「買い」、目標株価2800円で新規に調査を開始した。

日本電波工業(6779):3.2%安の5160円。UBS証券が28日付で、投資 判断を「中立」から「売り」に、目標株価も6500円から4500円に引き下げた。

ミクシィ(2121):1%高の196万円。一時6.2%高の206万円と、ほぼ3 週間ぶりに200万円台を回復した。マザーズ市場の売買代金1位。豊証券の菊池 由文取締役は、ミクシィの大台回復を指摘し、「こうした大きな銘柄が上がれば、 個人投資家も動いてくる。個人は現状利食い売りができる水準でなく、逆に追い 証(追加証拠金の差し入れ義務)が発生していた」と話していた。

フジテレビジョン(4676):2.8%高の18万3000円と反発。UBS証券が 28日付で、投資判断「買い」、目標株価24万円で新規に調査を開始した。

日本特殊陶業(5334):2%高の1941円と反発。JPモルガン証券は28日 付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価2500円で新規に調査を開始。

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