明治乳株が急反発、乳製品値上げで収益改善期待-森永乳も急伸(3)

乳業大手の明治乳業の株価が急反発。午後 に入り、前日比91円(18%)高の603円まで上げ幅を広げた。終値は14%高の 585円で、東証1部の上昇率6位。ヨーグルトや加工乳・乳飲料など主要市乳商 品を値上げすると28日に発表。足元では原材料高で収益が圧迫されていただけ に、来期にかけて採算が改善し業績が上向くとの期待から、買いを集めた。明治 乳株の値動きに連動するように、同業の森永乳業が9.3%高の318円、雪印乳業 は5.8%高の363円とそろって大幅高。

「末端小売価格への転嫁は不可避」(コスモ証券投資調査部の馬目俊一郎シ ニアアナリスト)な情勢だったが、原料高によるコスト増が響いて今上期決算が 減益に落ち込み、通期利益見通しも下方修正したばかりだった。それだけに馬目 氏によると、今回の材料が「市場ではポジティブ・サプライズと受け止められや すい状況にある」という。

また、乳業最大手の明治乳が先陣を切って値上げに打って出たことで、「森 永乳や雪印乳も追随する可能性が高い」と、馬目氏は指摘した。

明治乳による今回の値上げ対象は、「明治ブルガリアヨーグルトLB81プ レーン」や「明治プロビオヨーグルトLG21」など計58品目。実施は来年3 月1日からで、値上げ幅は3―10%となる。今回の価格改定は主に海外原料高騰 によるもので国産原料を使う飲用牛乳は含んでいない。

一報、森永乳はブルームバーグ・ニュースの取材に対し、「当社も小売価格 の引き上げを予定しており、詳細を詰めている段階。決まり次第速やかに発表す る」(広報IR部の相川雅浩氏)としていた。

企業努力の範囲ではもはや吸収不可能

明治乳の発表資料によると、新興市場での食料需要の拡大、原油価格の高騰 に伴う穀物のバイオ燃料用途への拡大、世界的な異常気象による穀物類の供給不 足などの要因で、海外乳原料、果汁が高騰しており、包装材料の価格も上昇して いるため値上げに踏み切る。これまで海外調達先の見直し、物流の合理化、製造 コストの低減、間接業務の効率化などコスト削減に向け取り組んできたが、企業 努力の範囲内ではもはや吸収できないとしている。

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