ゼンショー株が反発、収益管理能力を評価-サンデサン株の買い増しも

複数の飲食店チェーンを展開するゼンショ ーの株価が反発。午前終値は前日比25円(2.3%)高の1099円となった。M& A(企業の合併・買収)先の収益を着実に向上させるノウハウを有し、増収増 益基調を継続している。3月に連結子会社化したファミリーレストラン会社サ ンデーサンの創業家一族から株式を買い取ったことも明らかになり、投資家の 買いが増えた。

ジャパンインベストメントの柳沢和江アナリストはゼンショーについて、 「収益のボラティリティー(変動率)は高くない。M&A先の既存店売上高は 同業他社を上回っているうえ、天候をみてメニューを変えたり、人件費を週ベ ースで管理したり、店舗単位での収益コントロールが高度」と分析、投資判断 「買い」を継続している。

ただ米国を中心に金融システム不安が高まっているため、「借り入れでギ アリングを効かせてM&Aで成長する経営モデル自体をリスクとみる向きもあ り、プレミアムは付きにくい」(柳沢氏)と言う。

ジャパンインベストは、時価総額500億-2000億円で、日々の売買代金が 1億円超の中小型株760銘柄(11月26日時点)を抽出。今後2年間の営業利益 成長率が15%以上となる銘柄群(330銘柄)を中心に株価バリュエーションの 動向を追っている。柳沢氏は「営業利益成長率15%超の銘柄は現在、株価収益 率(PER)23-25倍の評価を受けているが、ゼンショーはPER20倍程度で 割安」との見解だ。

サンデサンの収益は改善

ゼンショーは28日、サンデサンの創業家一族が保有する148万7000株を 約12億円で取得したと発表した。これによりゼンショーの出資比率は従来比

9.23ポイント上昇して61.36%となる。ゼンショー側は「今後も上場を維持す るという方針は変わらない」(グループ経営本部の町田知尚IR担当)として いる。

サンデサンは11月9日に今期(2008年3月期)業績予想を上方修正。営業 利益は前期比2.1倍の10億5300万円に増大すると見込んだ。町田氏はサンデ サンの収益改善について、「フード業界世界一を目指すパートナーとして一緒 に高みに登ろうと呼びかけたことで、従業員のモチベーションが変わった」と 説明、意識改革が収益改善の大半を占めているとした。具体的な施策が奏功す るのは今後とみている。

このほかのゼンショーの主力業態の10月の既存店売上高は、牛丼の「すき 家」が前年同月比1.3%増、牛丼やうどんの「なか卯」が同2.0%減、「ココス」 が同4.7%減。

-- Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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