11月の中国株式相場は95年以降で最大の下落へ-政府がバブル圧縮

11月の中国株式相場は、少なくとも1995 年以降で最大の下落となりそうだ。政府が1年で4倍近くにも高騰した株価の バブルを圧縮させていることが背景にある。

上海総合指数は11月初め以降、19%下落しており、下落率はブルームバー グが同指数の記録を開始した95年2月以降で最大。同指数構成銘柄の平均株価 収益率(PER)は44倍であるのに対し、MSCIアジア太平洋指数とS&P 500種株価指数のPERは17倍。

年初以降の株高を受けて中国の大手石油会社ペトロチャイナ(中国石油) は時価総額で最大の企業となり、中国工商銀行は最大の銀行となったものの、 同国での5回の利上げと株取引税引き上げの影響で、上海総合指数は10月16 日に付けた最高値から21%下落している。同指数が高値から20%以上の下げを 記録したのは過去5回あり、回復基調が始まるまでに平均で35%下落した。

ICBCクレディ・スイス・アセット・マネジメントで11億ドル相当の資 産運用に携わるチャン・リン氏(北京在勤)は「株式市場が現在直面している リスクは相当なものだ。政府は資産バブルをつぶそうとしている」と指摘した。

米資産家のウォーレン・バフェット氏は先月、中国株式相場には「慎重」 になるべきだと警告。半年前には中国の富豪、李嘉誠氏が「バブルに違いない」 と述べていた。

中国株の下げに対し、日本株の指標のTOPIXは2月に付けた年初来高 値から11月22日までに21%下落した。夏の米サブプライム(信用力の低い個 人向け)住宅ローン危機以降に、世界の10の主要株式市場の中で弱気相場入り したのはTOPIXが初めて。

弱気相場

上海と深センの両証券取引所の上場銘柄で構成されるCSI300指数は今 月18%下落しており、同指数の算出が開始された05年以降で最大の下げ。10 月16日に付けた終値ベースでの最高値からは21%安。トレーダーの間では、 1年以内に20%下げると、弱気相場の始まりだと考えられている。ただ、ブル ームバーグが調査対象とする90の世界主要株価指数のリターン・ランキングで は、CSI300指数は依然としてトップ。

APSアセット・マネジメントで23億ドル相当の資産運用に携わるレオ・ ガオ氏(上海在勤)は「内需が依然として堅調であるだけに、弱気相場が長期 化すると言うのはかなり早計だ」と述べた。

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