日本株は大幅反発へ、米利下げ観測から幅広く買い-FRB副議長発言

東京株式相場は大幅反発する見通し。日経 平均株価は、取引時間中としては今月15日以来、2週間ぶりに1万5500円を回 復する場面もありそうだ。前日のコーン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長 の発言を受けて、米国の追加利下げ期待が高まっている。米株式相場はダウ工業 株30種平均の上昇率が今年最大となるなど、金融株中心に大幅上昇しており、 東京市場も米景気と株式相場の先行きに対する過度の悲観論が後退していること を好感する。トヨタ自動車など輸出関連株中心に幅広い銘柄や業種が買われる可 能性が高い。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「米追加利下げ期待が高まってお り、きょうの日本株はこれを好感するだろう。原油相場が大幅安となっているた め、石油関連株は厳しいが、輸出や銀行株中心に大幅反発を見込んでいる」。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物12月物の28日清算値は1万5535 円で、大阪証券取引所の終値(1万5160円)に比べて375円高だった。取引開 始直後はCMEの終値にさや寄せする格好で、上昇して始まるとみられる。

コーン副議長が追加利下げ示唆

米利下げ期待が高まっている。コーン米FRB副議長は28日、ニューヨー クの外交問題評議会(CFR)で講演し、先行きの「不透明感」は金融政策にお いて「柔軟かつ現実的」に対応する必要性を意味すると指摘した。これを受け、 投資家の間では追加利下げ観測が高まり、米株式市場では、シティグループやリ ーマン・ブラザーズ・ホールディングスなどがいずれも5%以上上昇し、金融株 中心に大幅高となった。業種別S&P500種株価指数の「金融」は2002年以来 の上昇率。

ブルームバーグ・プロフェッショナルによると、フェデラルファンド(F F)金利の先物相場から算出、市場が織り込むFRBの利下げ度合いは、29日 時点では、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で4.5%から4.25%に下 げるとの見方が94%と、1週間前の90%から増加している。

主要株価指数の終値は、S&P500種株価指数は前日比40.79ポイント (2.9%)高の1469.02で2日間の上昇率は4.4%高。ダウ工業株30種平均は同

331.01ドル(2.6%)高の13289.45ドル。ナスダック総合指数は同82.11ポイ ント(3.2%)高の2662.91で終えた。

一時1ドル=110円台

米国株相場の大幅高を受けて、外国為替相場ではドル買いが優勢。東京時間 早朝のドル・円相場は1ドル=109円90銭から110円3銭付近(ブルームバー グ・コンポジット参照)で推移している。前日の東京株式相場の終了時間のド ル・円相場は1ドル=108円41銭だった。

鉱工業生産は前月比プラス予想

一方、国内では経済産業省が午前8時50分に10月の鉱工業生産速報を発表 する。ブルームバーグ・ニュースが事前に複数のエコノミストに調査したところ、 予想中央値は前年比で4.2%増、前月比で1.5%増だった。前回9月(前年比

0.8%増、前月比1.4%減)から回復する見通しだ。

いちよし投資顧問の秋野氏は、「11、12月の予測に注目している。底堅い 数字であれば、サポート要因になるだろう」と話した。

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