米国債:2年債、2日間の下げ幅04年来で最大-利回り3.18%(2)

米国債市場は2年債が下落。ここ2日間で の下げは2004年以来で最大だった。株式相場の上昇で、比較的安全とみられ る国債への需要が落ち込んだ。

午後に実施された2年債入札(200億ドル)の応札倍率が約1年ぶりの低水 準だったことも、売りにつながった。サブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン絡みの損失懸念で、国債利回りは過去1カ月間で6年ぶりの大幅な 低下を記録。投資家は入札を避けた可能性がある。

モルガン・スタンレーの金利ストラテジスト、ジェーソン・スティパノフ氏 は、「米国債市場では過去数週間に見られた質への逃避による上乗せ分の巻き 戻しが生じた」語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時18 分現在、2年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)上げて3.18%。26日は一時、2004年12月以来の低水準となる2.87%をつ けていた。2年債価格(表面利率3.625%、2009年10月償還)は6/32下げて 100 26/32となった。

過去2週間、米国債利回りと米国株との動きは一致している。2年債利回り とダウ平均の相関係数は11月13日以来、約0.95、過去1年間の同0.60を大幅 に上回っている。係数1は完全な相関関係を示す。

コーン副議長

コーン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長は、このところの金融市場の 「波乱」で法人向けおよび個人向け信用が収縮する可能性があると指摘し、先 月と比較して景気拡大へのリスクが高まっているとの見方を示唆した。

米ロバート・W・バイアードのクレイグ・エルダー氏は、「コーン議長の発 言内容は、一部関係者が抱いている信用損失にFOMCはどう対応するのかと の懸念を和らげた」と語った。

2年債利回りが過去1カ月間で60bp低下したことも、債券の魅力を損ねた 可能性がある。

米財務省が実施した2年債入札(発行額200億ドル)の結果によると、最高 落札利回りは3.159%と、前回入札(10月24日)の3.723%から低下した。入 札直前の市場予想は3.158%だった。また投資家の需要を測る指標の応札倍率 は2.21倍と、2006年7月以来の最低だった。

財務省は29日に5年債(130億ドル)入札を実施する。現在の5年債利回り は12bp上昇して3.49%。

10年債利回りは8bp上昇して4.03%。2年債利回りを86bp上回ってい る。2年債と10年債の利回り格差は22日に2005年1月以来最大の101bpま で拡大した。

スワップスプレッド

企業が代表的な融資金利に対してどの程度、上乗せして支払うかを示す2年 物金利スワップスプレッドは前日に続き縮小し84bp、ここ1週間での最低だっ た。今月21日には102bpをつけていた。

米国債オプション価格に基づいて算出するメリルリンチのMOVE指数は前 日133.4に上昇した。今年5月15日には過去最低の51.2を記録していた。

金利先物市場動向によると、12月11日のFOMC会合でフェデラルファン ド(FF)金利誘導目標が0.25ポイント引き下げられる確率は94%。0.5ポイ ント引き下げられる確率は6%と、前日の2%から上昇した。

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