トリシェECB総裁:中国が対ユーロでの人民元上昇加速を容認も

中国訪問中のトリシェ欧州中央銀行(E CB)総裁は28日、中国が対ユーロでの人民元の上昇加速を容認する可能性が あるとの見方を示した。同総裁らが率いる欧州連合(EU)訪中団は、中国側 に一段の人民元上昇を受け入れるよう求めた。

トリシェ総裁は、27日から始まった中国側との2日間の協議を終えた後、 記者団に対し「われわれが促している方向に進むことが中国当局の姿勢だと聞 いた。こうしたことが試されることになると告げられたが、それ以上について は言及しない」と述べた。

トリシェ総裁やユーロ圏財務相会議で議長を務めるルクセンブルクのユン ケル首相兼財務相らによる前例のない訪中は、人民元の対ユーロでの下落が欧 州の市場競争力を損ない、ドル下落の負担を強いるものだとする欧州内の不満 の高まりを示唆している。

ユンケル首相は、弱い人民元が「欧州経済にとって多くの問題を生み出し ており、その結果として保護貿易主義的な反応が起こる可能性がある」と話し た。

人民元は8月半ば以降、対ドルでほぼ3%上昇したものの、ユーロに対し ては7%下落している。ユーロは先週、対ドルでの過去最高値を更新した。

トリシェ総裁とユンケル首相、EU行政執行機関の欧州委員会のアルムニ ア委員(経済・通貨担当)は28日、中国の温家宝首相と謝旭人財政相と会談し た。中国人民銀行の周小川総裁とは27日に会談。EU側は人民元の上昇が中国 経済にとって利益だと主張した。

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