新光証の三浦氏:債券市場、ムード変わる-新興国の株式への資金流入で

新光証券債券ストラテジストの三浦哲也氏 は28日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、最近の債券市場動向 や今後の見通し、一時は2年2カ月ぶりに節目の1.4%を割り込んだ新発10年 債利回りの水準に対する評価などについて、以下のようにコメントした。

最近の金融マーケットの動向について:

「質への逃避(資金が安全資産の国債にシフトする)一辺倒の債券市場だ ったが、おととい中国の外貨準備が日本株を買うとの話があり、きのうは米シ ティグループに中東資金が入ってくるということで、先進国の株式市場、リス クアセットのところに新興国の資金が流れてくるという形でセイフティネット (安全網)が見えてきた。ややムードが変わってきたと考えている」

「これまでは循環的な景気指標で良いものが出ても全く反応はなく、どち らかというと、質への逃避に市場の焦点が偏っていた。ここからはサブプライ ム(信用力の低い個人向け住宅融資)問題の影響を受ける中で、日本の足元の 景気循環はどうなのかという議論が少し出てきてもおかしくないと考えている。 鉱工業生産や消費者物価指数などが、少し改善方向への動きを見せてくると、 これまでの悲観的な意味合いのマーケットに少し変化をもたらすことが考えら れる」

10年債利回り1.4%割れの水準に対する評価について:

「量的緩和策時代の目安が1.35%から1.4%で、ほぼ底に到達した。当時 は金利が安定的にゼロ%を上回るようにと日本銀行による量的緩和へのコミッ トメント(約束)が行われたうえでの1.4%到達だった。それとの比較でいうと、 行き過ぎ感があると考えている」

「経済指標や米国のヘッドラインにもよるが、少しばかり日柄調整のムー ドが出てきてもおかしくないので、警戒している」

「本来は株価が1万5000円辺りであれば、1.6%くらいがベストラインと 思っている。来週の入札を考えると1.6%クーポンへの期待が出てきて、状況い かんでは1.6%に近づくこともあるとみている」

新発10年国債利回りと先物12限のきょうの予想レンジについて:

「海外相場が安いのでそれに連動した形でスタートする。どこで買いを入 れてくるかについて皆が腹を探ることになるが、1.5%台に乗せたところがまず はポイントになってくるだろう。レンジは1.53%を相場の下限にして、そこで 買いが入れば再度1.5%割れを試す展開になっていくと思う。先物は136円35 銭付近から136円80銭程度という形になるとみている」

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