インドの不動産王アダニ氏、経営企業のIPOで私財4300億円増やす

インドの不動産王、ガウタム・アダニ氏 (45)は27日、自らの私財に40億ドル(約4300億円)を加えた。

同氏が経営するムンドラ・ポート・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾ ーンの株価は、ムンバイでの取引初日のこの日、公募価格から2倍余り上昇し、 一族が保有する同社株式81.3%の時価総額を約78億ドルに押し上げた。同社は、 民間の貨物ターミナルではインド最大。

SBIファンズ・マネジメント(ムンバイ)で60億ドル相当の資産運用に 携わるジェイシュ・シュロフ氏は、不動産業界が「投資家の興味を引いている」 と指摘し、「投資家が不動産株の取得にプレミアムを支払うなか、数10億ドル規 模の不動産王が今後さらに増える可能性がある」と述べた。シュロフ氏の運用資 産には、不動産会社のDLFやインディアブルズ・リアル・エステートがある。

米誌フォーブスによれば、インドの不動産投資家の上位10人は、ドナル ド・ブレン、ドナルド・トランプ、サミュエル・ゼルの各氏を含む米不動産投資 家の上位10人よりも保有資産の規模が大きい。不動産仲介会社CBリチャー ド・エリスがまとめたデータによれば、ムンバイのオフィス賃貸料は、ロンドン のウエストエンドに次いで2番目に高い。ムンバイでの賃貸料は、過去1年間で 55%上昇し、1平方フィート(0.0929平方メートル)当たり189.51ドルとなっ た。これは、マンハッタンのミッドタウンの約2倍だ。

フォーブス誌によれば、アダニ氏は、インドで今年に入り初めて保有資産が 10億ドルを超えた不動産業者8人のうちの1人。同国政府が、港湾や道路、空 港の整備に5000億ドルを費やす計画を立てていることから、インフラ整備に注 力している不動産会社が投資家を引き付けている。

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