円は3月末までに1ドル=98円に上昇する公算-JPモルガンが予想

JPモルガン・チェース銀行の為替資金 本部の棚瀬順哉FXストラテジストは27日、円が来年3月末までに12年ぶり の高値となる1ドル=98円に上昇する可能性があるとの見通しを示した。金融 市場のボラティリティ(変動性)拡大に伴い、資金を円で借り入れ、高金利通 貨建て資産に投資するキャリートレードが縮小するためだという。

棚瀬氏は、米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)関連 の損失が株式相場のボラティリティを高めると説明した上で、世界経済の成長 が鈍化するとの観測から株式相場が下落し、キャリートレードと日本人の海外 投資意欲が弱まると述べた。

同氏はボラティリティの小ささが損なわれ、投資家がリスクを取る意欲を なくしていると指摘し、キャリートレードを支える2つの要因が失われたと話 し、同日付の調査リポートの内容を確認した。

円は日本時間午後3時11分現在、1ドル=108円55銭。前日の取引では 2年ぶりの高値となる107円23銭を付けていた。円が98円に上昇すれば、1995 年9月29日以来の高値水準となる。

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