【個別銘柄】三洋電、IHI、日産自、鹿島、クレハ、マクド、シティ

27日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

三洋電機(6764):午後に急伸し、8.5%高の192円で終えた。午後2時 ごろ発表した9月中間期連結決算(米国会計基準)は、純損益が160億円の黒 字(前年同期は36億円の赤字)に転じた。原材料価格の高騰に見舞われたが、 電池やデジタルカメラが健闘、コスト削減効果も寄与した。同時に、通期の業 績予想は営業利益のみ上方修正し、従来予想の450億円から前期比0.9%増の 500億円に増額した。

IHI(7013):4.5%高の232円と大幅続伸。東京都江東区の豊洲地区 における本社周辺の再開発地域の保有土地を一部売却、売却益772億円を今期 に計上すると26日に発表した。最終利益水準の上積みが好感されたほか、エ ネルギー・プラント事業の巨額損失の不安が若干解消されるとの見方につなが り、買いを集めた。

日本ガイシ(5333):2.1%安の3280円。一時は前日比5.1%安の3180円 まで売り込まれ、8月17日の相場急落時に付けた直近安値3170円に肉薄。富 士電機ホールディングス(6504)の水処理関連事業を吸収合併して来春スター トする水環境会社の詳細が26日に公表された。2015年までに売上規模を倍増 させる計画だが、海外展開に課題があり、達成確度が不透明として買いが限定 された。一方、富士電H株は1.6%高の380円と続伸して終了。

日産自動車(7201):午後に上昇転換し、2.5%高の1199円で終えた。こ の日午後発表した10月の世界生産台数は、前年同月比16%増の34万1036台 だった。国内生産は同11%増の11万2698台となった。

日本テレビ放送網(9404):2.8%高の1万3660円と反発。流通大手セブ ン&アイ・ホールディングス(7&i、3382)や広告代理店最大手の電通 (4324)と組み、新しいショッピング・ポータルサイト(電子商店街)を運営 する方針が26日明らかになった。日テレの業績低迷をカバーしてきた通販部 門が今回の提携を機に更に伸びるとの見方から、買いが集まった。一方、7& iは0.2%高の2750円、電通は0.4%安の27万9000円。

システムプロ(2317):4.4%高の8万1400円。携帯電話の品質検証業務 が好調で、2007年10月期の利益が従来予想を上回ったもよう、と発表した。 夏場以降は組み込みソフト業界の業績動向に不透明感が出ていただけに、業績 の拡大傾向が確認され、買い安心感が高まった。

アスクル(2678):1.7%高の2630円と続伸。生活用品の個人向け通販事 業に来月から参入すると一部で報じられ、成長市場での事業領域拡大が中期的 に収益にプラスに働くとみられた。一時は10%高の2850円まで買われたが、 取引終了にかけて急速に値を切り下げた。

クレハ(4023):8.6%高の557円と3営業日ぶりに急反発。競合商品の 食品包装用ラップ「サランラップ」の値上げが決まり、同社の「クレラップ」 も値上げを実現して樹脂製品事業の採算が改善するとの見方が広がった。

AOCホールディングス(5017):4.1%高の1810円と大幅に5日続伸。 三菱UFJ証券が26日付で、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」 に引き上げた。

鹿島建設(1812):6.8%高の330円と大幅続伸。今期(08年3月期)の 業績悪化を理由に株価は下げてきたが、来期から回復に向かうとの見方に加え、 保有する不動産の資産価値と比較して株価は過小評価されているとして見直し 買いが入った。クレディ・スイス証券は26日付で、投資判断を「NEUTRAL」か ら「OUTPERFORM」に引き上げた。一方、目標株価は455円から390円に下げて いる。

THK(6481):8.3%高の1940円と大幅続伸。メリル・リンチ日本証券 が26日付で、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を2500 円に新規設定した。

ドトール・日レスホールディングス(3087):9.6%高の1718円と大幅に 3日続伸。モルガン・スタンレー証券では22日付で、「オーバーウエート」 の投資判断を継続している。

応用地質(9755):6.1%高の1368円と大幅に3日続伸。27日付で12万 1000株の自社株買いを実施したと発表。同社は9日に、30万株(発行済み株 式の0.9%)を上限とする自社株買い枠を設定、実施期間は11月12日から12 月14日までとしている。

日本マクドナルドホールディングス(2702):2.4%安の1890円と反落。 一時1887円まで下げ、約8カ月ぶりに年初来安値を更新した。一部店舗で売 れ残ったサラダの調理日時を改ざんした疑いがあるとの一部報道を受け、顧客 離れが進み、業績に悪影響を及ぼすとの警戒感が広がった。同社は27日、都 内で会見し、同社のフランチャイズ契約をしていた1社が賞味期限の切れたヨ ーグルトを使用していた可能性があると発表。事実なら食品衛生法違反の疑い があるという。

平和(6412):7.8%安の992円と大幅続落。976円まで下げ、連日で年初 来安値を更新した。下半期(10月-08年3月)の販売数量計画を22日に下方 修正したことを受けた動きが続いた。三菱UFJ証券は26日付で、投資判断 を「2(アウトパフォーム)」から「3(市場平均並み)」に引き下げている。

ニチイ学館(9792):6.2%安の1626円と大幅続落。先週末22日には、 08年3月期通期の連結業績見通しを下方修正している。営業利益は前期比 36%減の17億円(従来予想は27億3000万円)を見込む。出資先企業の施設 稼働率低下や先行投資負担が響く。

日立ソフトウェアエンジニアリング(9694):7.4%高の2325円と大幅続 伸。DACS(大阪市中央区)などと協業で、りそな信託銀行にオンデマンド 型CRM(顧客情報管理)ソフト「セールスフォース」の200ユーザー分を導 入したと、26日に発表した。受注額は非公表。

スタンレー電気(6923):4.7%高の2680円と3日続伸。10月23日から 11月22日までの1カ月間で、114万6400株の自社株買いを実施したと発表。 同社は、来年3月16日までに上限200万株の自社株枠を設けている。

セシール(9937):2.8%高の296円と7日ぶりに反発。若年・シニア層 の拡充に向けた新ブランドの展開や高付加価値サービスの提供などを掲げた中 期経営計画を発表した。計画の最終年度に当たる2012年12月期の連結営業利 益を今期(07年12月期)予想の8.2倍に拡大させるとしており、業績急回復 が期待された。

内田洋行(8057):2.7%高の453円と4日ぶり反発。主力のオフィス家 具とERP(統合基幹業務システム)ソフトが苦戦し、第1四半期(8-10月 期)の連結業績は営業損益段階から赤字となった。足元の収益環境の厳しさを 嫌気した投資家の売りが先行、一時2.7%安の429円まで下げて年初来安値を 1週間ぶりに更新した。

東映アニメーション(4816):2.8%安の2405円。人気テレビアニメ「ド ラゴンボール」シリーズDVD販売が一巡、劇場アニメの制作費もかさんで9 月中間期は大幅な減益決算になった。収益環境の厳しさを警戒する売りが膨ら み、一時2360円まで下げ年初来安値を更新した。

アパマンショップホールディングス(8889):4.6%安の3万3100円と連 日の大幅安。今期(08年9月期)の連結経常利益は前期比3.3%増の70億円 になる見通しと26日発表。経常増益率は前の期比56%増となった前期から大 きく鈍化する。UBS証券では26日付で、投資判断を「買い」から「中立」 に引き下げ、目標株価も7万円から3万7000円に下げた。

ユニバース(3078):0.9%高の1291円。開店時だけでなく、夕方にも作 りたての生鮮食品を数多く提供する「第二開店」方式が顧客の支持を集め、上 期(4-10月)の既存店売上高は計画を上回った。今期(2008年4月期)業 績が従来予想を上回る見通しとなり、買いを誘った。

ダイドードリンコ(2590)2.4%高の4280円。ミネラルウォーターの販売 好調などで第3四半期累計(2007年2-10月)業績は27%の営業増益を実現 した。しかし会社側は通期(08年1月期)業績予想を変更しなかったため、P ER(株価収益率)など株価指標が同業他社よりやや高めな現在の株価水準か ら買い上げる向きは限られた。

日本工業検査(9784):0.2%安の2080円。電力や石油化学業界など既存 顧客からの定期検査業務は想定以上に伸びており、26日に中間決算を発表する と同時に通期(2008年3月期)の業績予想を増額修正した。ただ、前週初の 19日に同様の理由で中間業績を上方修正、株価が急伸して間もないこともあり、 出来高が少ない低流動性の特性も加わり、買いの動きは限られた。

シティグループ(8710):4.2%安の3450円と反落。昼休み時間中に、米 シティが75億ドル(約8100億円)相当の株式ユニットをアブダビ投資庁(A DIA)に売却することで合意したと発表したことを受け、1.4%高の3650円 まで上昇転換する場面があった。午前の取引では一時9.7%安の3250円まで下 げ、11月5日の上場以来の安値を更新した。

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