独アリアンツがドレスナー銀買収を後悔する新たな理由:サブプライム

欧州の保険最大手、ドイツのアリアンツの 株主は、同社が6年前に行ったドレスナー銀行買収を後悔する理由がまた1つ 増えた。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の崩壊 だ。

アリアンツ株はドレスナーのサブプライム関連損失への懸念から4年で最 も割安な水準となっている。ドレスナーは2007年7-9月(第3四半期)に5 億7500万ユーロ(約925億円)の評価損を出した。

レゾリューション・アセット・マネジメントで運用に携わるエードリアン・ ダーリー氏は「アリアンツ株は今いたって割安だが、投資家は誰も知らない問 題があるのではないかと疑っている」として、「それはドレスナーについての疑 惑だ」と述べた。

アリアンツ株は予想1株利益の7.2倍で取引されている。世界の保険大手 25社中2番目の割安水準だ(ブルームバーグのデータ)。株価は7月初めから 20%を超える下落で23日終値は136.46ユーロ。

ドレスナーは2001年の買収以来、アリアンツのお荷物だった。ドレスナー の融資焦げ付きや株価下落で、アリアンツは2002年に第二次世界大戦後で初の 通期ベースの赤字に転落した。アリアンツは人員削減や約480億ドル(約5兆 2160億円)の不良債権処理で、ドレスナーの収益力を回復させた。

07年7-9月(第3四半期)のドレスナーの赤字は5200万ユーロ。また同 社は9月末時点で79億ユーロ相当の資産担保証券を保有していた。アリアンツ のヘルムート・ペルレット最高財務責任者(CFO)は、10-12月(第4四半 期)にも評価損の可能性はあるものの、前四半期に比べれば小規模との見通し を示していた。ミヒャエル・ディークマン最高経営責任者(CEO)は、通期 は14%増益との見通しを維持している。

フランクフルト・トラストで運用に携わるディーター・エバルト氏は「ア リアンツは強気の通期見通しを繰り返しているが株価下落は止まらない」とし て、「金融サービス業界への信頼が揺らいでいる中で、投資家を安心させること ができていないということだ」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE