ヘッジファンドは日本売り、アジア投資は日本以外に-米ゴールドマン

ゴールドマン・サックス証券のチーフ日本 株ストラテジスト、キャシー・松井氏は26日までに、アジアに投資するヘッジ ファンドが日本から他の国・地域へ資金を移していると指摘した。リターンの 低さと企業統治の不備が理由だとの見方を示した。

松井氏によると、2007年度(08年3月期末)の日本株の株主資本利益率(R OE)は約10.2%の見込み。それに対し、米株は20%、アジア株は15.7%だと いう。

また、日本企業は株式の持ち合いや「毒薬条項」によって、株価押し上げ 策を求めるような外国企業による買収を阻止している。日本経済新聞が10月に 掲載した同紙調査によると、日本の公開企業の10%に相当する400社が、敵対 的買収を阻止する措置を取っている。

松井氏は電話インタビューで、「外国人といつも話すが、日本市場に対す る失望が感じられる」と語った。「このため、日本株は空売りの好対象となり、 これが株価に影響している」と指摘した。

日経平均はドル建てで年初来4.3%下落し、通年で2002年以来の不調とな る見通しだ。シンガポールに拠点を置くヘッジファンド調査会社ユーリカヘッ ジが算出するユーリカヘッジ・アジア・エクスジャパン・ヘッジファンド指数 の年初来リターンは35%。一方、日本に投資するヘッジンファンドの同指数は

1.9%上昇にとどまる。

ミョウジョウ・アセット・マネジメント・ジャパンで運用に携わる露久保 裕道氏ら3人の出席者によると、今月東京で開催されたゴールドマン・サック スの2日間の会議に出席した約700人の各国の投資家の過半数は、アジア投資 に関心を表明した。

一方、露久保氏によると、日本への関心は昨年に比べ低い。同氏は「日本 株のブースは平均的に、去年より少なかった。ただ、中身は良かった。ファミ リーオフィスとか大学の基金、長いお金が多かった」と同氏は述べた。

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