南アの今年の対インド輸出、前年比30倍に増加の見通し-欧州に打撃

世界最大の石炭輸出施設、南アフリカ共和 国のリチャーズ・ベイ・石炭ターミナルでは、今年の対インド輸出が前年比30 倍に増加する見通しで、競合する欧州の電力会社にとっては値上がりが見込ま れる。

同ターミナルの出荷コーディネーター、ドノバン・ラジ氏は22日のインタ ビューで、2007年1―10月のインド向け輸出が730万トンと、昨年全体の30 万トンを上回ったことを明らかにした。同氏によれば、年末までにあと200万 トン増える可能性があるという。リチャーズ・ベイの石炭価格は今年に入り72% 上昇している。

発電所で用いられる一般炭の指標価格は、オーストラリア、南アフリカ共 和国、欧州でこの3週間に過去最高に達した。アジアの顧客が欧州電力会社と 競争するなか、出荷や鉄道輸送のボトルネックによりコストが上昇している。 インドの電力大手、タタ・パワーは先月、向こう5年間の同国の石炭需要が供 給を上回るとの見通しを示していた。

ラジ氏は南アフリカ北東部沿岸にある同ターミナルから、「目下のところ、 インドは金の子供だ」と語った。同ターミナルは単一では欧州発電所の最大供 給源。

インドのシンデ電力相は8月24日、12年までの5カ年開発計画で7万 8755メガワットの発電能力を追加する計画を発表。実現すれば、現在の水準を 60%上回ることになり、その大部分が石炭火力発電所によるものとなる。

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