ソフバンク社長:3G携帯基地局数、来年中に5万5000超に増設(3)

国内通信3位ソフトバンクの孫正義社長 は26日、都内の本社で行ったブルームバーグ・ニュースなどとの共同インタ ビューで、第3世代携帯電話の通信性能を左右する中継拠点である基地局の数 について「来年には5万数千の上の方になると思う」と語り、5万5000局以 上とする方針を示した。来期(2009年3月期)の投資額は明らかにしなかった。

基地局増設は昨年4月末に携帯電話事業を買収して以来、同社が優先課題 に掲げてきた。買収前の経営主体だった英ボーダフォン・グループが投資を手 控えた結果、同社携帯は「つながりにくい」との評価が根強かったからだ。こ のため「過去約1兆円もの投資」(孫社長)を行い、整備を進めてきた。

発表資料によると、9月末現在は4万7439局と、第3世代で同じ通信方 式を採用する最大手NTTドコモの5万1100局の後じんを拝している。

ドコモは今期(08年3月期)1年間で7580億円を掛け、来年3月末には 5万6900局まで増やす計画。一方、孫氏は8月の決算発表会で、今期に300 数百億円を予定している基地局投資について、競争や新しいサービスによって は「増えるかもしれない」と述べていた。

第3四半期、計画上回る勢い

孫社長はまた、第3四半期(10-12月)の同社の事業の現状について、コ スト削減や顧客増などにより「内部計画のペースを上回るぐらいの勢いだ」と 語った。ただし、前年同期比などでの利益の増減見通しについてはコメントを 避けた。

電気通信事業者協会の統計によると、新規契約から解約を引いた増減数で ソフトバンクモバイルは10月まで6カ月連続でトップ。使い方次第で通話料 が無料になる「ホワイトプラン」が好評なほか、端末の割賦販売により中途契 約すると端末代残金を一括徴収されることで、解約防止効果が働いているため。

ホワイトプランは当面継続

ソフトバンクについては携帯事業の指標であるARPU(加入者1人当た り月間平均収入)の低さが指摘されている。第2四半期(7-9月)の総合A RPUは4800円と、前年同期比の5700円から急減。うち音声は3340円(前年 同期4320円)、データは1470円(同1380円)だった。ホワイトプランが好評 な分、音声収入も下がっている。

一方、他社の第2四半期を見ると、ドコモは総合ARPUが6550円(う ち音声4340円)、KDDIの「au」では総合ARPU6400円(うち音声 4270円)。

孫社長はこうした点に関連して、データ関連のサービス強化で向上を図る 方針を重ねて指摘。このほか、「ホワイトプラン」については「顧客に支持さ れており、当面は続ける」と述べた。

孫氏はこのほか、他社はこれまで、端末の市販価格を下げるために支給し ている販売奨励金を月次通信料名目で徴収してきたためARPUが高くなって いる、とあらためて指摘。実質的な格差はさほど大きくないと主張した、

ソフトバンク株価の午前終値は、前週末比20円(0.8%)高の2420円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE