米国株(23日):上昇、年末商戦がまずまずの滑り出し-輸出株も高い

米株式相場は上昇。クリスマス商戦の初 日に当たり小売店に客が例年通り殺到したことや、ドル安で輸出企業の競争力が 増すとの観測を受けて買いが優勢になった。

ウォルマート・ストアーズやターゲット、JCペニーといった小売株が高 い。「ブラックフライデー」と呼ばれる感謝祭明けの金曜日に当たる23日に、 消費者が小売店に詰め掛けたことが好感された。航空大手のボーイングを中心に 輸出企業も堅調だった。シティグループやバン ク・オブ・アメリカ(BOA)、 ウェルズ・ファーゴといった銀行大手 も今週に入り初めて上昇した。21日に は業種別S&P500種株価指数の 金融株指数は2年ぶりの安値に下落していた。

S&P500種株価指数終値は前営業日比23.93ポイント(1.7%)高の

1440.7ポイント。ダウ工業株30種平均は同181.84ドル(1.4%)上昇し

12980.88ドル。週間ベースでは1.5%安。ナスダック総合指数は前営業日比

34.45ポイント(1.3%)上げて2596.60ポイントで終了した。週間ベースで は1.5%下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は7対1 だった。米株式市場は午後1時までの短縮取引だった。

ネーションワイド・セパレート・アカウンツで5億ドルの資産運用に携わる マーク・ブロンゾ氏は「ブラックフライデーが散々な結果にならず、クリスマス 商戦がまずまずの滑り出しとなったことが、買い安心感につながった」と指摘。 「小売業界の堅調が終結するというシナリオがここ数カ月間、ささやかれていた が、現実のものにはなっていない」と述べた。

小売株

S&P500種の小売業者からなる指数は前営業日比2.7%上昇。構成銘柄 30社のうち28銘柄が上昇した。

米家電量販2位のサーキット・シティ・ストアーズは前営業日比19%高。 百貨店大手メーシーズも高い。同業のシアーズ・ホールディングス、JCペニー や米ディスカウントチェーン2位のターゲットもそろって堅調だった。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケル・ ナス ト氏は「小売店には多くの客が集まっているようだ。これは幸先良い」と指摘。 さらに、「市場参加者はここ数日間の株式の売りは行き過ぎだったと考えている 可能性がある」と述べた。

輸出業者、銀行

ボーイングが上昇。ゼネラル・エレクトリック(GE)も堅調。同社の昨 年の純売上高の約4分の1は欧州市場に依存していた。コンピューターサービス 最大手のIBMにも買いが入った。IBMの2006年の売上高の半分以上は米国 外の市場だった。

米銀最大手のシティグループは前営業日比3.2%上昇。ウォールストリー ト・ジャーナル紙はシティとバンク・オブ・アメリカ(BOA)、JPモルガ ン・チェースがストラクチャード・インベストメント・ビー クル(SIV)か ら資産を購入するいわゆるスーパーファンドで信用市場の再生を試みる計画を進 める準備があると報じた。

BOAとJPモルガン、ウェルズ・ファーゴも上昇して引けた。

S&P500種の業種別指数で金融株からなる指数は23日、7営業日ぶり 初めて上昇に転じ、3.1%高だった。21日には05年以来の低水準を付けてい た。

ネクスティア・ウェルス・マネジメント(ピッツバーグ)で4億ドルの資産 運用に携わるアンドルー・サイバート氏は、「銀行株が回復しつつある」と指摘。 さらに、「銀行株に買いを入れている参加者は『同業界にはバリューがあり、こ れらの株価は現在のレンジで妥当な価格となっている』とみている」と述べた。

アップル、Eトレード

オンライン証券大手Eトレード・ファイナンシャルは前営業日比25%高。 米金融専門局CNBCは匿名の関係者を引用し、Eトレード・ が身売りもしく は事業の部分的売却の交渉に入っていると報じた。Eトレードの広報担当者、パ ム・エリクソン氏はコメントを避けた。

アップルも買いが優勢。同社の携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッ ド)」の音声・映像ファイルを記憶する技術をめぐり、インターネット関連ソフ トウエアメーカーのバースト・ドット・コム(カリフォルニア州)が同社を相手 取りサンフランシスコ連邦地裁に起こした特許 侵害訴訟で、アップルは1000 万ドル(約10億8000万円)の和解金を支払うことで合意した。

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