中外薬株が急反発、期待の新薬「アクテムラ」を米FDAに承認申請

スイス製薬大手ロシュグループの中外製薬 の株価が急反発。同社の次世代の成長を担うとされる関節リウマチ治療薬「ア クテムラ」について、米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請を行ったこ とが21日明らかになった。会社想定通りの順調な申請が好材料視されたほか、 将来の収益貢献期待が強まった。

この日は前日比30円(1.7%)高の1759円で取引をスタート。小口の買い 注文を集めながらじりじりと上げ幅を拡大する展開。午後に入ると同7.2%高の 1854円を付け、約1カ月ぶりに25日移動平均線(株価の短中期的なトレンドを 示唆)に回復した。

中外薬のアクテムラは、ヒトがもともと持っている抗体抗原反応を利用し て炎症を抑制する治療薬で、他の抗リウマチ薬が効かなかった重度リウマチ患 者などの利用が期待されている。証券系アナリストの中にはピーク時の年商が 10億ドル(約1090億円)弱になるとみる向きもあり、大型化が期待されている。

岡三証券投資調査部の岡部諭吉シニアアナリストは、「このところ新薬の 開発遅延などのネガティブなニュースが多かった。久々のポジティブ・ニュー スと受け止められ、株価も上がったのではないか」と指摘している。岡部氏は レミケード(田辺薬が国内販売するリウマチ薬)が伸びていることを挙げ、「他 剤のシェアを奪って伸びるのではなく、市場そのものの拡大を背景に大型化が 見込まれる」と述べていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE