【個別銘柄】中外薬、富山化、ユニデン、加ト吉、あいおい、テクモ

22日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

中外製薬(4519):5.2%高の1819円と急反発。同社の次世代の成長を担 うとされる関節リウマチ治療薬「アクテムラ」について、米国食品医薬品局 (FDA)に新薬承認申請を行ったことが21日明らかになった。会社想定通 りの順調な申請が好材料視されたほか、将来の収益貢献期待が強まった。

富山化学工業(4518):4.4%高の642円と反発。ジャスダック証券取引 所が21日、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(JTE、7774)の先 端技術企業向け市場「NEO」への新規上場を承認したことが材料視された。 富山化はJTEの発行済み株式数の10%を保有する大株主。含み益の拡大を期 待した買いが入ったようだ。

加ト吉(2873):引き続き買い注文が殺到、ストップ高に当たる100円 (17%)高の694円で比例配分された。この日午前8時15分にJT(日本た ばこ産業)が株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化すると正式発表、T OB価格は1株当たり710円に決定した。21日終値に対して20%高い水準で あるため、さや寄せを期待した向きが市場で買い付けて投資収益を得ようとし た。

栗本鉄工所(5602):ストップ安となる80円(28%)安の204円で比例 配分。約半年ぶりに年初来安値を更新した。東証1部の値下がり率トップ。旧 日本道路公団向けに納品した円筒型枠(仮設材の一種)の試験結果を改ざんし ていたと会社側が前日の午後1時半に公表したことを受け、同社に対する信頼 感が揺らいでおり、投資家の売りが殺到した。

ユニデン(6815):8.9%安の638円と大幅に3日続落。一時10%安の 627円と年初来安値を更新した。円高による為替差損の発生や、米国でのコー ドレス電話機器の販売減少を考慮し、08年3月期の連結業績予想を下方修正し たことで、投資家からの売りを浴びた。

ソニー(6758):0.6%高の5260円と小反発。みずほ証券が22日付で、 株価の割安感が台頭しているとして投資判断を5段階評価中で中立の「3」か ら「2(買い)」に引き上げた。ソニー株は5月高値の7190円から昨日まで 27%下落し、同期間の日経平均株価の下落率16%を上回る。みずほ証の張谷幸 一アナリストは、ITバブル崩壊、ソニーショック、新ゲーム機「プレイステ ーション3の大幅損失計上といった試練が続いたが、そうした悪化要因にもよ うやく底が見え始めた」としている。

ナカノフドー建設(1827):5.6%高の285円と大幅続伸。完成工事利益 率が改善するほか、為替差益の発生で営業外収支が好転し、今通期(2008年3 月期)の利益予想を増額修正した。良好な業績が好感されたほか、利益上振れ に伴い期末配当金を増やしており、株主還元姿勢への評価も株価を押し上げた。

日本合成化学工業(4201):7.8%安の618円と大幅続落。三菱UFJ証 券が21日付で、投資判断を「1(強いアウトパフォーム)」から「2(アウ トパフォーム)」に引き下げた。

しまむら(8227):2.5%安の1万810円と続落。JPモルガン証券が21 日付で、投資判断を「Overweight」から「Neutral」に引き下げた。

日本電波工業(6779):7.3%高の5560円と急反発。足元では単価下落や 円高リスクなどマイナス要因が強いものの、直近の株価下落で割安感が浮上し ている中、収益源の多様化を背景に長期的な業績拡大トレンドには変化がない との見方が出た。日興シティグループ証券は21日、投資判断を「中立」から 「買い」に引き上げた。

エプソントヨコム(6708):4.4%高の525円と反発。日興シティグルー プ証券が21日付で、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。ただし、 会社側の通期計画は依然として楽観視できない状況にあるとしている。

ニチアス(5393):4.5%安の337円と反落。一時310円まで下げ、2日 ぶりに年初来安値を更新した。耐火性能について国の認定を不正な方法で取得 した問題を受けて、該当する品の取り替えや改修などを実施、300億円の費用 を特別損失に計上するとして、20日に9月中間期業績を下方修正している。

あいおい損害保険(8761):11%安の544円と大幅続落。541円まで下げ、 約3カ月ぶりに年初来安値を更新した。20日に発表した9月中間決算で、米サ ブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の証券化商品への投資で 252億円の評価損を計上している。三井住友海上火災保険(8752)が7.3%安、 ミレアホールディングス(8766)が4.7%安となるなど、前日に続き保険株はほ ぼ全面安。

テクモ(9650):10%高の1488円と急反発。ソニーの固定型ゲーム機 「プレイステーション3(PS3)」向けソフト「NINJA GAIDEN Σ」を中心 にゲーム事業が好調に推移、今期より本格的に進出したオンラインゲームの伸 長が見込まれるとの見方から、業績拡大を期待した買いが脹らんだ。CLSA アジアパシフィック・マーケッツは21日付で、投資判断を「アウトパフォー ム」から「買い」に引き上げた。目標株価は1800円を据え置いている。

ニチハ(7943):9.3%安の726円と大幅続落。720円まで売られ、連日で 年初来安値を更新した。前日午後2時に、9月中間決算と同時に、08年3月期 通期の連結最終損益が2億円の赤字(前期は30億円の黒字)に落ち込みそう だと発表。従来予想(26億円の黒字)から一転して赤字になる見通しとなった ことを嫌気した売りが続いた。改正建築基準法施行による建築確認審査の遅延 の影響もあり、外装材の需要が減退しているという。

IHI(7013):0.9%安の220円と小幅続落。先送りになっていた9月 中間期決算の発表を12月14日に行うと発表した。9月末に発覚した損失に関 する社内調査の詰めを残しているためで、11月末に調査報告書をまとめ、社外 調査委員会に報告するとしている。同社では中間決算公表前の12月中旬に、 損失発生の調査結果と2008年3月期の業績予想を開示するとしている。

マルマン(7834):80円(19%)高の499円とストップ高。ブランドの統 一によるコスト削減効果や、高反発規制に伴うゴルフクラブの買い替え需要の 増加などにより、08年9月期(通期)は大幅な利益改善を計画している。株価 がこれまで低迷した結果、割安感があるとの見方につながった。

スパークス・グループ(8739):3.5%安の4万6300円と続落。米サブプ ライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響による株式相場の低迷 を受けて運用資産が減少し、同社が前日に発表した9月中間決算は大幅な減収 減益となった。株式相場の先安観が強いため、依然として業績の先行きが不安 視されており、売りが先行した。

イマジニア(4644):7.0%安の1636円と大幅に5日続落。21日に発表し た9月中間期の連結決算は、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」向けのソフト が伸び、経常利益が前年同期比44%増の10億円となった。ただ、2008年3月 期通期の業績予想は従来予想を据え置いたことから、失望売りを招いたようだ。

ガーラ(4777):7.3%安の5万1000円と大幅反落。前日に発表した9月 中間期の連結決算では、販売費・一般管理費の増加などが響いて、経常赤字を 計上した。インターネットゲーム事業は拡大したものの、業界内の競争が激し いため、継続的な赤字から脱却することは難しいとみられた。

アーク(7873):0.7%高の440円。一時は3.7%安の421円と、年初来安 値を更新した。前日発表した9月中間期決算によると、事業再構築や減損損失 に関連した費用として41億円の特別損失を計上し、連結純損益が赤字に転落 した。北米の自動車業界の低迷や競争激化などによる赤字受注が続いているた め、業績の先行き不安が高まった。

ネクシィーズ(4346):9.6%安の4250円と急反落。20日に、子会社株式 の売却を受け08年9月期の単独純利益予想を従来比3.9倍の4億6500万円へ 増額した。前日はストップ高まで買い進まれたが、きょうは一転売り込まれた。

サイバードホールディングス(4823):0.2%高の5万9500円。人気占い 師の細木和子氏や同占星術研究家・鏡リュウジ氏などと組んで運営するサイト や芸能人のブログサイトが好評で、有料サイトの会員数が伸びている。9月中 間期の最終損益が黒字に転換したため注目度が増したようだ。

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