金融保証会社ACAキャピタル、信用格付け引き下げも-JPモルガン

JPモルガン・チェースのアナリスト、 アンドルー・ウェセル氏は21日、金融保証会社のACAキャピタル・ホールデ ィングスの信用格付けが引き下げられる恐れがあるとの見方を示した。同社が格 下げされれば、金融機関は600億ドル(約6兆5000億円)相当の債務担保証 券(CDO)を自社で引き取る必要が生じるという。

格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は9日、ACA の赤字決算を受け、同社の「A」格付けの引き下げ方向での見直しを開始した。 同社の2007年7-9月(第3四半期)は10億4000万ドルの赤字だった。A CAは今週、規制当局への届け出で、格付けが「A-」より下に引き下げられた 場合、求められる追加担保差し出しに応じる余力がないことを明らかにした。

格付け会社各社は、金融保証会社が保証しているCDOの価格下落で計29 億ドルの損失が生じたことを受けて、ACAを含め保証会社9社の格付けの見直 しを開始した。ムーディーズ・インベスターズ・サービスやフィッチ・レーティ ングスは、金融保証会社の資本が十分かどうかを検討している。MBIAやアム バック・ファイナンシャル・グループなど格付け「AAA」の大手は必要な場合、 資本増強が可能とみられる。

ウェセル氏は21日のインタビューで、「ACAは恐らく、最初に格下げ される候補だろう」と述べた。ACAがデフォルト(債務不履行)に陥った場合、 金融機関は同社が保証していたCDOを自社のバランスシート上に移す必要が生 じると同氏は指摘した。

金融保証会社は合計で、約2兆4000億ドルの地方債や仕組み金融商品を 保証している。

米証券会社ベアー・スターンズのプライベートエクイティ(未公開株)投 資部門は2004年にACA株29%を購入した。ACA株は年初来93%下落して いる。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスのアナリスト、ロジャー・フリ ーマン氏によると、ベアー・スターンズはACA株の評価額を既に引き下げてい るもようだ。ベアー・スターンズの広報担当者ラッセル・シャーマン氏はACA への「債権や取引は小規模だ」として、「リスクは限定的だ」述べた。

フリーマン氏の5日付のリポートによるとまた、メリルリンチはACAが デフォルトした場合、CDOで30億ドルの評価損が発生するとみられる。

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