ホソミクロ株が朝高後に失速、今期業績伸び悩みへ-粉体は中近東にも

高度粉体システム機器で世界首位のホソカ ワミクロンの株価が、午前終値段階で前日比7円(0.7%)安の982円と反落。 中近東やアジア、欧州を中心として、プリンターなどIT機器や携帯電話などの 生産量が増加、それらの材料を作る主力の粉体システム需要は拡大している。前 期(2007年9月期)業績の上振れなどを評価し、朝方は前日比35円(3.5%) 高まであったが、今期増益率は伸び悩む見通しであり、買いの勢いが鈍った。

20日に発表した前期連結業績は、売上高がその前の期に比べて18%増の 505億1000万円、営業利益は45%増の44億3800万円、当期利益は65%増の35 億9400万円と大幅な増収益となった。中間期段階での営業利益予想は38億円で、 実績は計画比17%上振れして過去最高益を更新した。

同社広報IR室の荒川隆室長は、「これまで売り上げが少なかった中近東や アジアなどでIT機器の商品需要が急速に伸びていることが寄与した」と述べた。 プリンターのトナー、携帯電話やパソコンなどのモーター磁石、製紙用の炭酸カ ルシウムなどの材料を粉砕する需要が、機器の普及で増加傾向にあるという。

今期は増益率が鈍化

一方、今期(08年9月期)連結業績は売上高が前期比1%増の510億円、 営業利益は3.6%増の46億円、当期利益は1.6%増の36億5000万円を見込む。 粉体システム機器において、日本や欧州でのカラートナー向け、欧州や米国、国 内での携帯やパソコン向けの需要が売り上げをけん引。原材料価格の上昇に伴っ て海外中心に値上げを行うことで、営業利益の伸びは売り上げを上回りそう。予 想為替レートは1ドル=115円。

荒川氏は売り上げの伸びが鈍化する要因について、「受注は海外が順調なも のの、国内は前下期から勢いがやや低下傾向にある」と説明。今期受注は前期比 3%程度の増加と、前期実績の伸び率(3.9%増)からのスローダウンを想定し ている。その上で、「値上げの実施と経費削減により、今後は特に海外の収益率 を国内並みに改善させたい」(荒川氏)とした。

前期の地域別の売上高営業利益率は、日本が18%に対して欧州が7.5%。米 国は600万円の営業損失だった。

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