米国債:中長期債、反落-株の戻りを受けて下げに転じる

米国債市場では中長期債が反落。米国株 が戻したため、売りが優勢になり、下げに転じた。

追加利下げ観測が後退したことも売りを誘った。ただ、2年債利回りは一 時、4.5%のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.39ポイント下回 る場面があった。これは過去2カ月で最大。

BNPパリバ証券の金利ストラテジスト、リチャード・ギルフーリー氏は 「債券市場では買い疲れがみられ、ショックは落ち着きつつある。米連邦公開 市場委員会(FOMC)が追加利下げを実施するにしても、どのような観点か らも2年債は買われすぎている」と指摘した。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 34分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポ イント)上昇し3.19%。2年債(表面利率3.625%、償還期限2009年10 月)相場は前日比1/16下落の100 25/32。利回りは一時、3.106%と、 2005年1月以来の低水準を付ける場面があった。FOMC議事録で経済成長 見通しが下方修正されたことが明らかになったことなどが買いを誘った。10 年債利回りは約2bp上昇の4.10%。

米国株は3カ月ぶり安値から回復した。原油高でエネルギー株が上昇。高 級百貨店チェーン、ノードストロムがアナリスト予想を上回る決算を発表した ことなどが支援材料となった。S&P500種株価指数は一時1%安となる場面 があったが、0.5%高で終えた。

信用リスク

住宅金融米最大手のカントリーワイド・ファイナンシャル は20日、同社 が破産法適用申請を準備しているとの観測には根拠がないとのコメントを発表 した。この観測を背景に株式相場は軟化し、米国債相場は上昇する場面があっ た。

信用リスクが上昇している兆候を背景に財務省短期証券(TB)は上昇。 3カ月物TB利回りは12bp低下の3.25%となった。

英国銀行協会(BBA)によると、3カ月物ドル建てロンドン銀行間貸出 金利(LIBOR)は前日比2bp上昇の5%。FF金利誘導目標を50bp上回 っている。これは過去5週間あまりで最大。

サブプライム問題

ベル・カーブ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、ビル・スト ラッツーロ氏は「サブプライム問題とその影響は広がっているようだ。ほとん んどの市場参加者が予想していたよりも多くの金融機関が関与し、深刻になっ ている」と述べた。

FOMC議事録によると、メンバーが示した2008年の成長予測では中央 レンジの下限は1.8%増と、6月時点の予想レンジである2.5-2.75%を大幅 に下回っている。

フェデラルファンド(FF)金利先物相場の動向によると、米連邦公開市 場委員会(FOMC)が12月11日の定例会合でFF金利の誘導を4.25%に 引き下げる確率は84%と、前日の96%から低下した。

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