米カントリーワイド債の保証料急上昇、資金繰り懸念で-株も7年ぶり

20日のクレジット・デフォルト・スワップ(C DS)市場で、住宅金融米最大手、カントリーワイド・ファイナンシャルの社債の保証 料が急上昇した。資金繰りに行き詰まることへの懸念から、株価も7年ぶり安値を付け た。

ショッテンフェルト・グループの株式トレーダー、ポール・ベルリナー氏は、カン トリーワイドが「破産申請するといううわさがある」と述べた。

同社が5年以内に破たんするリスクを意識し始めた投資家は、CDS保証料の前払 いを求め始めた。カントリーワイド株はニューヨーク時間午後2時35分(日本時間21 日午前4時35分)現在1.22ドル(12%)安の9.35ドルとなっている。年初来では 78%下落し、2000年11月以来の安値。

フォックスピット・ケルトン・コクラン・キャロニア・ウォーラーのアナリスト、 ハワード・シャピロ氏はカントリーワイド株の投資判断を引き下げた。米住宅抵当金融 投資大手のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公 社)の資金不足は、カントリーワイドに悪影響を及ぼすとの見方を示した。フレディマ ックはこの日、創業以来最悪の四半期赤字を発表し、減配や増資の可能性を示唆した。 シャピロ氏は、フレディマックがカントリーワイドから住宅ローン債権を購入するのは さらに難しくなると指摘した。

シャピロ氏はリポートで、カントリーワイドの「生き残り戦略」はファニーメイと フレディマックを「通じた流通市場へのアクセスが鍵」だが、ファニーメイとフレディ マックの「資金が限られ、ローン債権買い取りを縮小しなければならない可能性がある 現状では、その戦略の実現性は低下する」と書いている。

カントリーワイドの広報担当者からのコメントは得られていない。同社のアンジェ ロ・モジロ最高経営責任者(CEO)は19日のインタビューで、楽観的な見通しを示し ていた。

カントリーワイド債の保証コストは13%の前払い金と、CDSスプレッド500ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となった(フェニックス・パートナーズ・グ ループのデータ)。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対する年間保証料 1000ドルを意味する。JPモルガン・チェースのモデルによれば、これは5年以内の破 たんの確率を54%とみる水準。

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