米JCフラワーズが新生銀を傘下に-TOBや増資で2020億円投資(4)

新生銀行と同行取締役のJ・クリストファ ー・フラワーズ氏率いる米投資会社JCフラワーズ(JCF)は20日、TOB (株式の公開買い付け)と増資引き受けを通じてJCFが同行を傘下に収めるこ とで合意した。22.7%の取得を目指すTOBと増資に必要な資金は最大で総額 2020億円で、JCFは新生銀株を最大で32.6%保有する筆頭株主に躍り出る。

TOBへの賛同を表明した新生銀の発表によれば、TOBは1株当たり425 円で11月22日から2008年1月10日までの30営業日。取得総額は最大1520億 円となる。一方、500億円の第三者割当増資の実施はTOB成立を条件とする。 増資後の新生銀株の保有比率はJCFグループの1ファンドが筆頭の18.03%、 同グループの別ファンドが6.16%、フラワーズ氏本人が5.17%など。

ポルテ社長も出資に意欲

新生銀のティエリー・ポルテ社長は同日午後3時からの記者会見に先立つブ ルームバーグ・ニュースとのインタビューで、自らも今回の増資を通じた新生銀 への出資に意欲を示した。JCFグループについては新生銀の経営に「より強い 関与を望んでいる」との認識を示した。会見では「ノンバンク事業で新たな投資 機会を探している。個人向け事業の拠点拡大にも投じて行きたい」などと述べた。

JCFは米ニューヨークを拠点に01年に設立された金融機関向け投資会社。 創業者のフラワーズ氏は、98年までゴールドマン・サックスでパートナーを務 め、新生銀の再上場前から経営に携わり、上場後も取締役としてビジネスを指揮 していた。今回の出資受け入れについて新生銀側は、自己資本の拡充により、既 存ビジネスの強化や国内外での積極的な投資が可能になるとしている。

ノンバンク不振で単体は赤字

リーマン・ブラザーズ証券の瀬之口潤輔シニアアナリストは、JCFが新生 株を取得することについて「消費者金融のシンキとアプラスからさらに損失が出 る可能性は否定できない」と指摘し、株式取得にはリスクがあるとの見方を示し ている。ただ、JCFは経営ノウハウを持っており、新生銀にとってはメリット があるという。

新生銀は、この9月中間期の単体決算は関連ノンバンクの業績不振と米サブ プライムローン(信用力の低い個人向け融資)問題を受けた損失処理で21億円 の赤字となり中間配当を見送った。調達資金と自己資本増強によって個人ローン や投資事業、消費者金融ビジネスなど中核業務について長期的な事業計画の強化 を図っていくとしている。

新生銀は98年10月に破たんして一時国有化された日本長期信用銀行が前身。 大手投資銀行ラザードの元バンカーであったティモシー・コリンズ氏率いるRH Jインターナショナル(旧リップルウッド)傘下の投資組合ニュー・LTCB・ パートナーズが普通株式の100%を買い取り00年春に再民営化、この時期にフ ラワーズ氏も経営に参画。新生銀は04年に東京証券取引所に再上場を果たした。

--共同取材:鈴木 偉知郎、フィンバー・フリン Editor:Hirano(kok/okb)

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