ミズノ株が大幅続落、業績好調も株価に割安感なし-五輪特需には期待

スポーツ用品大手のミズノが大幅続落。一 時は前日比74円(10%)安の632円まで売られ、2カ月ぶりの低水準となった。 ランニング用品や中高齢者向けウォーキングシューズが好調に推移し、08年3 月通期の業績予想を上方修正するなど業績は好調に推移している。しかし日本 株相場が全面安となるなか、株価収益率(PER)22倍の同社株は割安とは見 られず、買いにくいようだ。

この日は売り気配で取引を開始、午前9時24分ごろに同7.1%安の656円 で寄り付いた。この日は米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン 問題で米金融機関の損失が拡大するとの懸念から米株式相場が下がった流れを 引き継ぎ、東京株式相場も売りが先行。TOPIXを構成する1719銘柄のうち 約9割が下落しており、PER平均は17.2倍に低下した。

ミズノが19日の取引終了後に公表した2007年9月中間期の連結決算によ ると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比9.6%増の41億1800万円で、 事前の予想(41億円)を0.4%上回った。国内外でランニングシューズが伸び たほか、欧州ではゴルフ商品が好調に推移した。

クッション性の高い靴底素材を利用したスポーツシューズ「ウエーブ」は 「横ずれにも強いことなどを強調して米国専門店向けに攻勢をかけたところ、 米大型量販店でもシェアが上がった」(経理財務部の漆谷謙IR担当)という。

米国では10月以降もゴルフ用品の販売が好調で、ミズノからみると米個人 消費の落ち込みを実感するような状況ではないという。新しい通期業績予想は、 売上高が前期比5.1%増の1700億円、営業利益が同10%増の76億円で、1株 あたり利益(EPS)が32円07銭。前回予想と比べると売上高で20億円(1.2%)、 営業益で2億円(2.7%)の増額。

岡三証券投資調査部の鵜崎和彦シニアアナリストは、「中間決算が会社計 画並みだったにも関わらず、通期業績予想を引き上げたことを鑑みると、業績 目標の達成に自信があるのだろう」と話し、通期営業利益は76億円前後になる 可能性が高いとみている。

ただ19日終値で算出したミズノ株のPERが22倍となっている点につい て、鵜崎氏は「アシックスの20倍やデサントの21倍などと比べて割安感はな い」と指摘。今後の株価について「基本的には横這うだろうが、北京五輪が近 づくに連れ、話題株として上昇する局面もあるのではないか」とみていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE