野村証券金融研大越氏:サブプライム終息で原油価格70ドル程度を予想

野村証券金融経済研究所の大越龍文シニア エコノミストは19日、ブルームバーグ・ニュースとのテレビ・インタビュー で、原油価格の見通しなどについて語った。主な発言は以下の通り。

OPEC首脳会議の分析:

「今回は石油相の会議ではなく首脳が集まった。開催前からエネルギー自 体の議論が深まるか判断しにくかった。市場では増産に言及するかどうか憶測 が出ていたが、結局、増産に関しては次の総会に先送りされた。予想通りだっ たが、やや肩透かしの感はある」「一方、温暖化対策に力を入れることなどで 合意したことは、首脳が集まった成果だろう」

来月総会の焦点:

「市場の最大の関心は増産に踏み切るかどうかだ。ただ、OPEC(石油 輸出国機構)内で価格のコントロールができるのかどうなのか、現状の需給が 逼迫(ひっぱく)しているのかどうなのかが問題になってくるだろう。国際エ ネルギー機関の統計を見ると上下はしているが、OPECとしては恐らく供給 は十分にあると主張してくるだろう。すでにOPECが表明しているが、価格 は市場が決めることだとしている。価格を見極める上で、増産を冬場に向けた 一時的で小幅なものにとどめるか、価格を抑えるために大幅に実施するかが材 料になってくる」

原油価格の見通し:

「現状の価格は投機的に上昇している面があると判断している。WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)で60ドル程度が妥当だと考 えている。ただ、地政学的な動きの他に、米サブプライムローン(信用力の低 い個人向け)住宅ローン問題で株価が下がってしまったために、投機資金の行 き場がなくなり一部が原油に入ってきている。仮にサブプライム問題が来年の 早い段階で終息すれば、70ドル程度までには調整するだろうと予想している」

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