東京外為:円がじり高、米指標下振れ警戒や日本株下落でリスク敬遠

東京外国為替市場では、午後の取引で円が じり高に推移した。ドル・円相場は1ドル=110円台前半から半ば近辺と、前週 末のニューヨーク時間午後遅くに付けた111円09銭からドル安・円高が進んだ。 米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題に絡み週内に発 表される住宅関連の経済指標が警戒されるなか、この日は日本株の軟調推移を 背景にリスク資産の縮小に伴う円の買い戻し圧力が強まった。

みずほコーポレート銀行国際為替部の竪智司参事役は、ドル・円相場はド ルの戻り局面で輸出企業や機関投資家の売りに押されたうえ、日経平均株価が マイナスに転じたことで、円の買い戻しが促される格好になったと説明。「サブ プライム関連で金融機関の損失計上懸念がくすぶるなか、ドルの先安観が衰え てない状況で、円高リスクが残る」とみている。

円は朝安後にじり高、日本株の下落響く

この日のドル・円相場は110円台後半で週明け早朝の取引を開始。午前の 取引では、米株の反発を受けて日本株の上昇期待が先行したことから、円が徐々 に水準を切り下げ、午前9時15分には111円07銭(ブルームバーグ・データ 参照、以下同じ)まで円安が進む場面も見られた。

その後は110円台後半でのもみ合いが続いていたが、一時は100円を超え る上昇となっていた日経平均株価が伸び悩むと、円がじり高に展開。午後の取 引では株価が下落幅を拡大すると、円の買い戻しに一段と圧力がかかり、110円 38銭まで円が水準を切り上げた。

ユーロ・円相場も1ユーロ=161円76銭と、前週末のニューヨーク時間午 後遅くに付けた162円86銭からユーロ安・円高方向に振れる場面が見られた。

米住宅指標に警戒感も

この日は全米ホームビルダー協会(NAHB)が11月の住宅市場指数を発 表する。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想では、過去最低の17へ 低下すると見込まれている。

また、今週は20日に10月の米住宅着工件数が発表される。市場予想によ ると、14年ぶりの低水準に落ち込んだ可能性があり、住宅部門の低迷があらた めて確認されれば、サブプライム問題を発端とする信用不安が再燃しそうだ。

新光証券の林秀毅グローバルストラテジストは、「住宅関連の指標は悪化傾 向に目が慣れてきているとはいえ、予想よりも下振れした場合は、ドル売り圧 力が強まる展開が警戒される」としている。

さらに、20日には10月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録 が公表される予定で、追加利下げ動向を見極めたいとの意向も根強いとみられ、 ドルの上値の重い展開が続く公算が残る。

--共同取材:柿崎元子 Editor:Aoki(ygt)

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