米経済のリセッション入り予想、ほぼ倍増-NABEエコノミスト調査

米経済がリセッション(景気後退)入りす ると予想するエコノミストの割合が2カ月間でほぼ倍増したことが、全米企業 エコノミスト協会(NABE)の最新調査で明らかになった。

NABEが10月22日から11月6日に実施した調査によれば、今後1年以 内にリセッション入りする可能性が50%以上だとみるエコノミストは50人中9 人。9月に同様の見方をしていたのは46人中5人だった。

NABEの会員エコノミストは、住宅不況や金融市場の混乱、エネルギー 相場上昇が、10-12月期の米経済成長率を年率1.5%に押し下げると見込んで いる。これは前回の調査より低成長の予想。調査対象となっているエコノミス トの3分の2余りがリセションの可能性が少なくとも25%はあるとしている。

米自動車メーカー、フォード・モーターのチーフエコノミストでNABE 代表を務めるエレン・ヒューズクロムウィック氏は発表資料で、「信用市場や住 宅・エネルギー市況を背景に米経済がリセッション入りするリスクが高まって いる一方で、NABE会員は引き続き、リセッションが最も可能性の高い結果 であるとはみていない」と述べた。

NABE調査によれば、これから来年10-12月期までの米経済成長率は

2.6%が見込まれる。9月時点の見通しからは下方修正となるものの、07年の成 長率見通し2.4%を依然として上回っている。

金融政策予想はまちまち

米金融政策について、NABE調査の中央値は、米連邦公開市場委員会(F OMC)が政策金利であるフェデラルファンド金利の誘導目標を来年末まで

4.5%に据え置くとしている。ただ、全員が一致してこうした予想をしているわ けではなく、金利見通しは最低が3.5%、最高が5%だという。

米景気に関しては来年いっぱい強含むと予想。08年10-12月期は3%成長 となる見込み。ヒューズクロムウィック氏は、NABEの会員エコノミストは 米経済成長率が金融緩和なしでも07年10-12月期の水準から徐々に上昇する と見込んでいると説明した。

住宅建設については悲観的。住宅着工が今年の推定136万戸から、08年は 120万戸に減少する見通しとしている。08年の失業率は平均4.9%、企業の税引 き後利益は4.7%増を見込んでいる。今年9月時点の予想は、08年の平均失業 率4.8%、利益5.6%増だった。

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