今年の米年末商戦:02年以来の低い伸びか-小売り各社が見通し修正

今年の米年末商戦の売上高は、約5年ぶり の低水準にとどまり、景気の減速を裏付ける可能性がある。JCペニーやスタ ーバックス、フェデックスが利益見通しを下方修正している。

ハウザー・アンド・ビオリッヒのマネーマネジャー、パトリシア・エドワ ーズ氏は16日、「過去1週間に出された発表は、状況が非常に悪い様子を示し た」と指摘。「当初の予想よりかなり悪くなるというのがこれまでの印象だ」と 語った。

消費者向け貸出金利が大幅に上昇したことや米住宅市場が過去16年間で最 悪の落ち込みになったことが個人消費に水を差していると、アナリストらは指 摘する。9、10月の小売りは鈍化。今後6週間は、中所得層をターゲットにし た小売りチェーンが最も大きな打撃を受ける可能性がある。

小売業の株価は、年末商戦シーズンが始まった11月1日以降大幅な下げが 続いている。S&P500種小売株指数は今月これまでに9%下落。米百貨店3位 のJCペニーは同23%下げた。

敗者は

年末商戦シーズンの敗者になる可能性があるのは、売り上げ鈍化に対応し た変動コスト(営業時間や広告活動など)の調整を怠っている企業。うまく対 応した米百貨店2位のメーシーズや米高級料理用品小売りのウィリアムズ・ソ ノマは、利益見通しの据え置きを過去1週間で相次ぎ発表した。

全米小売業協会(NRF)によると、11月と12月の合計売上高は、小売業 の年間売上高の20%を占める。業態別では、宝飾品小売りが同31%で最高。百 貨店は24%となっている。国際ショッピングセンター協会(ICSC)によれ ば、小売業は年間利益のほぼ3分の1を第4四半期に稼ぎ出す。

リテール・フォーキャスティングのカート・バーナード社長は「1年前、 消費者は自分が裕福だと感じていた」と指摘。「今ではそれが間違いだったと感 じており、買いたい物を買う自由が失われている」と語った。

ICSCによると、11、12月の既存店売上高は前年同期比2.5%増と、3 年ぶりの低水準になる見込み。NRFは9月、同4%増となり、1.3%増だった 2002年以来の低い伸びになるとの見通しを示していた。

今年も、感謝祭の翌日の金曜日「ブラック・フライデー」(11月23日)か ら年末商戦シーズンが本格化する。

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