【個別銘柄】ミサワ、三井海洋、厳冬関連、ニチモウ、山口F、三井松

19日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

りそなホールディングス(8308):午後に下落転換し、3.5%安の19万 2000円で終えた。2008年3月期の連結純利益見込みを従来の2100億円から 2300億円に増額。投資信託の販売好調などによる中間期時点での利益の上振れ を反映した。ただ、前期比では65%減。前年中間期に繰延税金資産の算定期間 見直しに伴う押し上げ効果があり、この反動が出る。また、今中間期の傘下銀 行の実質業務純益(本業のもうけ)は前年同期比8.1%減、不良債権比率も

2.51%と、3月末比で0.04ポイント悪化した。

ミサワホーム(1722):100円(13%)安の676円とストップ安比例配分。 3営業日ぶりに年初来安値を更新、2005年6月の減資実施後の安値を付けた。 受注低迷や9月中間期時点での売り上げ棟数の未達、競合による値引き、資材 高騰などの影響もあり、通期(08年3月期)の連結営業利益見込みを従来の 120億円から75億円(前期比43%減)に減額修正しており、本業の先行きを 警戒する売りに押されている。

エディオン(2730):3%高の1356円と4日続伸。前週末に9月中間期 の業績を発表、会見した久保允誉社長はグループの主要3社で2011年3月期 の売上高1兆円を目指す中期経営戦略骨子を明らかにした。経営陣による今後 の業容拡大姿勢が好感された上、中間期の営業利益が予想より上振れながら、 08年3月期の連結業績予想は据え置かれており、収益の上積みを期待した買い が継続した。

三井海洋開発(6269):500円(14%)安の3170円とストップ安となり、 4月4日以来、約7カ月半ぶりの安値水準。ビジネスを継続的に行う上で重要 な「係留システム」(波、風、潮流に対し浮体式海洋設備を一定位置に保持す る構造体)の調達が少なく、第3四半期(7-9月)に苦戦している印象を持 たれ、売り圧力が増した。

三陽商会(8011):5.5%高の732円。異常気象をもたらすとされる海洋 現象「ラニーニャ」が顕著なため、日本の今冬とは昨年変わって寒い冬になる 可能性が出てきたと、19日付の日本経済新聞朝刊が報道。冬物衣料の需要増へ の期待が高まった。このほか衣料関連ではユナイテッドアローズ(7606)が

4.8%高の1170円、ファーストリテイリング(9983)が3.7%高の6730円など。 スキー用品などを手掛けるアルペン(3028)も3.8%高の1925円と、上昇率ラン キングの上位に顔を出した。

ニチモウ(8091):午後の取引で急落し、17%安の151円で終えた。食品 管理にかかわる不祥事が相次ぐなか、同社子会社の「博多っ子本舗」(福岡 市)がめんたいこ(明太子)やたらこ商品の賞味期限を不正に処理していたこ とが昼休み時間帯に明らかになり、売り圧力が増した。

東京スター銀行(8384):4%安の28万9000円と大幅続落。午後の取引 終盤に28万4000円まで下げ、9月6日に付けた年初来安値を更新した。住宅 ローンの伸びや本店売却に伴う特別利益の計上などにより、9月中間決算は会 社計画を上回った。ただ、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン関連の金融商品への投資で評価損を計上しており、サブプライム関連の損失 が広がることへの警戒感から売り圧力が増した。

明治乳業(2261)と森永乳業(2264):明治乳が6.4%安の516円、森永 乳は7.5%安の283円とともに大幅安。原材料高で収益が圧迫されているうえ 乳価交渉も厳しく、来期にかけて業績が低迷するとの警戒感が広がっている。 大和総研がこれら2社に対する投資判断を「3(中立)」から「4(アンダー パフォーム)」に格下げしたことも株価下落をもたらした。

JR東海(9022):4.5%高の115万円と急反発。UBS証券が16日付で、 投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。対航空の競争力向上、新車両 の投入を背景とした新幹線需要の好調が続くと考えられることなどを、強気判 断の理由に挙げる。

オリンパス(7733):2.3%高の4410円と反発。HSBC証券が16日付 で、投資判断を「アンダーウエート」から「中立」に上げ、目標株価も4200 円から4980円に引き上げた。

コジマ(7513):ストップ安に当たる100円(15%)安の566円。約2カ 月ぶりに年初来安値を更新した。DVDレコーダーやパソコン、エアコンなど の販売不調を理由に、08年3月通期の連結純利益予想を従来計画から55%下 方修正し、前期比39%減の11億7400万円とした。

エイベックス・グループ・ホールディングス(7860):8.6%安の1427円。 16日に9月中間決算を発表。これを受ける形で、クレデ・スイス証券では投資 判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。中間期の経常利益は 前年同期比29%増の4億9700万円と伸びたが、通期計画の67億円(前期比 14%減)は据え置き。

ソニーフィナンシャルホールディングス(8729):2.5%高の40万9000 円。9月中間期の連結純利益は前年同期比52%増の167億円となった。生損保、 銀行の主要3事業がそれぞれ好調、生命保険では保険料等収入や資産運用収益 の増加、損保では自動車保険を中心に契約件数が増えた効果が出る。JPモル ガン証券では19日付で、目標株価を56万8000円から59万6000円に上げた。

日成ビルド工業(1916):8.3%安の110円。改正建築基準法の施行に伴 う着工時期の遅れなどで売上高の減少を見込み、08年3月期の連結純利益計画 を従来の7億5000万円から4億円に下方修正、前期比では増益予想から一転 して43%減益になる。

宮地エンジニアリンググループ(3431):6.4%高の116円と急反発。採 算重視の選別受注を推し進めていることが奏功するなどとして、08年3月期通 期の利益予想を増額修正した。連結営業利益は従来予想を1億1000万円上回 る2億3000万円を見込む。前期は39億9700万円の赤字だった。

大気社(1979):14%安の1142円と大幅続落。一時1136円まで売られ、 約8カ月半ぶりに年初来安値を更新した。産業空調などで国内の大型案件が減 少し、9月中間期の連結最終損益は11億4400万円の赤字に転落した。前年同 期は5億7900万円の黒字。

日本ハム(2282):2.2%安の1076円と反落。一時2.5%安の1073円まで 下げ、14日に付けた年初来安値(1077円)を更新した。原料高を背景に価格 転嫁を行っているが、利益の落ち込みを食い止めることはできない見通し。特 に豪州での食肉事業での採算悪化が著しく、通期(2008年3月期)の利益予想 を下方修正したことを受け、投資家からの売りに押された。

ディーアンドエムホールディング(6735):5.6%高の378円と急反発。 大和総研では16日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1 (買い)」に引き上げた。M&A(企業の合併・買収)による成長戦略が模索 段階からようやく定着段階に入ったと判断したためとしている。

セントラルファイナンス(8588):21%安の224円で、東証1部の値下が り率トップ。08年3月期通期の連結最終損益予想を、従来の26億円の黒字か ら39億円の赤字見通しに減額修正した。個人向けローンの過払い金返還請求 に備えた引当金積み増しが響く。

山口フィナンシャルグループ(8418):8.9%高の1341円と急反発。東証1 部の上昇率では、山水電気(6793)の11%に次ぐ2位。貸出金利息が増加し、 9月中間期の連結純利益は139億円と従来予想(110億円)から上振れた。08 年3月期通期の連結純利益予想を前期比3.2倍の280億円に増額修正した。従 来予想は245億円。

静岡銀行(8355):4.6%高の1204円と続伸。資金運用益の伸びと法人税 の負担減を背景に、9月中間期の連結純利益は前年同期比15%増の195億円と なった。

阿波銀行(8388):5.1%高の637円と大幅続伸。資金運用収益が好調と して、08年3月期通期の業績予想を増額修正した。発行済み株式の0.42%に 当たる自社株買いも16日に発表している。

ラオックス(8202):39%高の71円と大幅続伸。東証2部の上昇率で圧 倒的なトップとなった。先週末にファンド運営会社との資本・業務提携に入る ことで基本合意したと発表しており、経営再建の期待から買いが膨らんだ。

東京応化工業(4186):7.4%高の2265円と急反発。ドイツ証券が16日 付で、投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

CFSコーポレーション(8229):0.2%高の503円。同社の筆頭株主で 複数のドラッグストア企業と資本業務提携するイオン(8267)が、同社と調剤 薬局最大手アインファーマシーズ(9627)との統合撤回を求め、16日付で独自 の再建計画を公表した。財務安定化が期待されたほか、CFSの適正株価は1 株あたり800円以上とイオンが算定したため、買い注文が優勢となった。

ゼンショー(7550):変わらずの1093円。郊外型ロードサイド店に強み を持つ主力の牛丼業態「すき家」が出店を加速させ、M&A(企業の合併・買 収)先の収益状況も着実に改善させている。中間決算が事前計画を若干上振れ たことから通期業績目標の達成は可能との見方を背景に、買いが先行したが、 徐々に売りに押される展開となった。

金商(8064):ストップ高に当たる80円高の421円で買い気配のまま値 が付かずに終えた。前週末16日に、三菱商事(8058)が全額出資子会社にす ると発表した。現在の株式保有比率は51%で、1株当たり440円で残る金商株 (金商保有の自己株除く)の公開買い付け(TOB)を行い、最大64億円を 投じる。16日終値は341円、TOB価格は29%プレミアムが付与された格好 だったため、これにさや寄せして買い注文が集まった。三菱商は4.5%安の 2970円。

新報国製鉄(5542):12%高の704円と大幅反発。シリコンウエハー業界 からの受注が堅調、設備投資抑制で減っていた液晶製造装置業界からの受注も 回復基調にあり、16日の取引終了後に通期(2007年12月期)の連結純利益見 込みを上方修正した。利益水準の高まりで株価の先高観が広がった。

アサヒプリテック(5855):2.9%安の3000円。発行済み株式総数の

2.76%に相当する100万株、金額にして40億円を上限とした自己株式の取得 を行うと16日に発表。安値圏での買い主体の登場で株式の需給環境が改善、 下値不安は限られると見られ買いが先行したが、午後に下げに転じた。取得期 間は19日から2008年2月18日まで。

三井鉱山(3315):8.7%安の376円と大幅続落。主力のコークス事業の 収益が拡大し、9月中間期決算は事前計画から上振れた。ただ、通期(2008年 3月期)の業績予想を据え置いたほか、進ちょく率も低水準にあり、積極的な 買いは入らなかった。

三井松島産業(1518):18%安の227円と急反落。燃料事業、建機材事業 の伸長で08年3月期の連結売上高は従来計画の620億円から670億円(前期 比26%増)に上振れる見込みとなったが、営業利益、経常利益の計画値はそれ ぞれ13億円(同34%減)、10億円(同34%減)と従来の17億円、14億円か ら引き下げられた。海外子会社の豪州リデル炭鉱における増産体制確立に向け た剥土工事の先行投資、一時的採炭箇所変更による歩留まり低下、積み出し港 ニューキャッスル港混雑による滞船料コストの増加などが影響する。

新光商事(8141):ストップ安となる200円(14%)安の1213円で比例 配分。連日の年初来安値更新となった。パチスロ機の射幸性に対する規制強化 などにより、娯楽機器関連の売り上げが不調なほか、円高による悪影響も受け るとして、15日に通期(08年3月期)業績予想を下方修正。16日もストップ 安比例配分で終えていた。

アーク(7873):ストップ安となる100円(16%)安の512円で比例配分 され、連日の年初来安値更新となった。15日に9月中間期と08年3月期の業 績予想下方修正を発表し、16日もストップ安比例配分だった。

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